公開日: 2018. 20 更新日: 2018. 20 「ご無沙汰しております」の意味や使い方、期間、返事、目上の人に使える? 「ご無沙汰しております」という言葉をご存知でしょうか。 「ご無沙汰しております」は久しぶりに会う相手に対して使う言葉です。 日常生活においても、ビジネスシーンにおいても使うことが多い表現となります。 では、「ご無沙汰しております」の意味についてしっかりと理解しているでしょうか。 だいたい使い方はイメージできますが、正しく使えているかというと不安ですよね。 正しく使うには、意味についてしっかりと知っておくことが必要です。 そこで今回は「ご無沙汰しております」の意味や使い方、期間、併用できる言い回しについて解説していきます。 適切に覚えて、上手く使えるようにしましょう! 期間は?目上に使える?電話は?「ご無沙汰しております」の意味と使い方 「ご無沙汰」は「長らく、相手を訪問しなかったり、便りをしないままでいたりすること」です。 「ご無沙汰」は相手を敬って、その人の「無沙汰」を丁寧に表した語となります。 「ご無沙汰しております」とすることで「 長い間、連絡せずに申し訳ありません」という意味になります。 「ご無沙汰しております」は相手と久しぶりに会ったり、連絡をした際に使うことができます。 長い間、連絡していなかったことを詫びる気持ちが込められています。 「ご無沙汰しております」は、期間は具体的には決まっていません。 人それぞれ「ご無沙汰しております」の期間は異なりますが、だいたい 2〜3ヶ月かそれ以上連絡に間が空いた場合に使うのが適します。 半年から1年以上間が空いている場合は、「久しく」「大変」といった言葉を伴って使うのが良いです。 数週間、1ヶ月程度会っていない場合に使うのは適しません。 「ご無沙汰しております」は「連絡するべきなのにできずにいた」と自分がへりくだる気持ちが含まれているので、 目上の人にも使える敬語です。 電話、メール、手紙など幅広く使える表現となります。 年賀状においても、久しぶりに連絡する相手に使うことができます。 「ご無沙汰しております」の例文 「ご無沙汰しております」の例文を紹介します。 ・久しくご無沙汰しております。 しばらく連絡ができず失礼いたしました。 ・すっかりご無沙汰してしまいました。 その後、いかがお過ごしでしたか。 ・大変ご無沙汰しており、本当に申し訳ございません。 ・本当に長い間ご無沙汰しております。 ・大変ご無沙汰しております。 本来ならこちらからお伺いするべきところ、申し訳ありません。 ・しばらくご無沙汰しておりましたが、その後お変わりありましたか。 私は元気に過ごしております。 ・半年前に行われたセミナーでお会いして以来となります。 長らくご無沙汰しております。 「ご無沙汰しております」と類語「お久しぶりです」の違い 「久しぶり」は「前にあることをしてから、再び同じことをするまで長い時間がたっていること」です。 「お久しぶりです」とすることで、「 前に連絡や対面してから、長い時間がたちましたね」という意味になります。 「お久しぶりです」には「また会うことができて、嬉しい」といった、喜ぶ気持ちが含まれています。 例えば、「先生、お久しぶりです」「お久しぶりです。 元気に過ごしていましたか」と言えます。 「ご無沙汰しております」には期間が空いていたことに対してのお詫びの気持ちが含まれますが、「お久しぶりです」にはそういった意味は含まれません。 また、「ご無沙汰しております」よりも「お久しぶりです」の方がカジュアルな印象を与えます。 「お久しぶりです」は同等や目下の人にも使うことができます。 「お久しぶりです」は丁寧な言い方ですが、気軽に使える言葉となります。 目上の人に対して使うには、「ご無沙汰しております」が適切です。 例文 ・お久しぶりです。 ・お久しぶりです。 私は変わらず、元気に過ごしています。 ・こちらこそお久しぶりです。 「ご無沙汰しております」への返事 相手からメールで「ご無沙汰しております」と言われることがよくあります。 そういった場合は「こちらこそ、ご無沙汰しております」と返すのが良いです。 まずはじめはご無沙汰していたことに対して、自分も詫びるようにします。 敬語なので、相手に失礼な印象を与えることなく使うことができます。 「ご無沙汰しております」の返事としては、 ・こちらこそ、ご無沙汰しております ・こちらこそ、ご無沙汰しております。 お変わりありませんか ・こちらこそ、ご無沙汰してしまい申し訳ありません ・こちらこそ、ご無沙汰しており失礼いたしました などが挙げられます。 このように、「こちらこそ、ご無沙汰しております」の後に、相手を気遣う表現を続けるのが無難です。 挨拶を書いた後は、近況報告や相手に関する話題を出すと話が膨らみます。 「ご無沙汰しております」と併用できる言い回し お変わりありませんか 「お変わりありませんか」は、 長い間連絡を取り合っていない相手の体調を気遣う、安否を確認する表現となります。 相手の身体のことだけではなく、仕事や生活など様々なことに対しての状況をとうことができます。 「お変わりありませんか」をより丁寧に表現したい場合は、「お変わりございませんか」「お変わりなくお過ごしですか」などと言い換えるのが良いです。 相手から「お変わりありませんか」と聞かれた場合は、「はい、おかげさまでへん気に過ごしております」と答えたり、「実は最近ゴルフを始めまして... 」と自身の話題について話すこともできます。 ただ、「お変わりありませんか」と相手に聞いたときに「最近怪我をして... 」といったようにマイナスなことを言われることもあります。 そういった場合は、あまり深く聞きださないようにすることが重要です。 例文 ・大変ご無沙汰しております。 お身体はお変わりありませんか。 ・久しくご無沙汰しておりますが、お変わりなく過ごしていらっしゃいますか。 お元気ですか 「お元気ですか」は、 長い間連絡を取り合っていない相手の体調を気遣う表現となります。 「ご無沙汰しております」と「お元気ですか」を併用することで、相手の健康を気遣う気持ちがより伝わりやすくなります。 代わりに「お加減いかがですか」という表現も使えます。 これは「体の具合や状態はいかがですか」と う意味になります。 また、「物事の事情や状況」を尋ねる表現としても用いられています。 相手から「大変ご無沙汰しております。 お元気ですか」と聞かれたら、「こちらこそ、ご無沙汰しております。 元気に過ごしています」と返すことができます。 例文 ・久しくご無沙汰しております。 お元気でお過ごしでしたか。 ・大変ご無沙汰しております。 お元気でしたか。 申し訳ございません 「申し訳ございません」は、謝罪をするときに使う表現です。 「申し訳ない」は、「相手にすまない気持ちで、弁解や言い訳のしようがない」「大変すまない」という意味で、相手に対して詫びる際に用いる語になります。 「ご無沙汰しております」と「申し訳ございません」を併用することで、 長い間連絡を取っていなかったことに対して詫びる気持ちを込めることができます。 「申し訳ありません」と言うこともできますが、「申し訳ございません」の方が丁寧な表現です。 例文 ・大変ご無沙汰しております。 しばらく連絡ができず申し訳ございませんでした。 ・しばらくご無沙汰してしまい、大変申し訳ございませんでした。 ビジネスメールでは「お世話になっております」を使うべし! ビジネスメールでは「ご無沙汰しております」という表現はほとんど使いません。 代わりに「 お世話になっております」を使うことが多いです。 「ご無沙汰しております」と書いてしまうと、「しばらく連絡をしていない」という意味を含んでしまいます。 実際にしばらく連絡を取っていないとしても、取引先にしばらく連絡を取らないこと自体があまりいいことではないので、ビジネスシーンでは「ご無沙汰しております」の使用を避ける傾向が強いです。 しばらく連絡を取っていなかったり、会っていないとしても「お世話になっております」ということが多いです。 「そんなにお世話になってないけどな〜」と思う人もいるかもしれませんが、日本のビジネスシーンでは「お世話になっております」とメールで書くのが一つの社交辞令になっています。 「お世話になっております」は「 面倒を見ていただいて、感謝します」という意味になります。 ただ世話になっていることを伝えるだけではなく、それに対して感謝していることも含めて伝えることのできる言葉となっています。 「お世話になっております」は、 すでに世話になっていたり面倒をみてもらっている相手に使う言葉です。 初めての相手に対しても「お世話になっております」と使う人が近年は多くいますが、厳密には誤りです。 「突然のご連絡失礼いたします」「初めてご連絡させていただきます」「はじめまして」などという文言の方が無難でしょう。 また、 「ご無沙汰しております」と「お世話になっております」は併用することはできませんので注意してください。。 一緒に使ってしまうと、「長らく会っていないはずなのにお世話になっている」という意味になってしまい矛盾してしまいます。 時と場合によっては「お世話になっております。 大変ご無沙汰しており、申し訳ございませんでした」といったように併用することもできますが、基本的に「ご無沙汰しております」と「お世話になっております」は別々に使います。
次のそんな時、「お変わりありませんか」というフレーズはとても便利です。 「お元気ですか?」という問いかけでは、健康や気分などに限定して答えを求められているように感じますが、「お変わりありませんか」であれば例え持病があって快方に向かっていなくても、「はい」と答えやすいですし、特に困ったり不快に感じるような問いかけにはならないからです。 聞かれている話題の範囲が広いので、「はい、お陰様でなんとかやっています」と相手の答えも無難で前向きになりやすいですし、「実は最近犬を飼い始めて」など明るい話題を引き出しやすくなります。 また、「皆さま」と頭につけて、その方の家族や社員、仲の良い友人など皆を気にかけていることを感じさせることもできます。 「お変わりありませんか」という言葉は、使い方を工夫すれば相手に良い印象を与えることもできる、オールマイティなフレーズです。 「お変わりありませんか」というフレーズは便利ですが、少し気を付けなければならない点もあります。 例えば、「お変わりありませんか」と聞いた時、相手が「実は事故にあって」などネガティブな返しをすることがあります。 そんな時、あまりその場で根掘り葉掘り聞いたり、広げすぎないようにすることが大切です。 そもそも、「お変わりありませんか」というフレーズを使うのは、フランクな間柄の方ではなく、少し気遣いが必要で、丁寧に会話をした方が良い相手です。 「それは大変でしたね」など受け止めつつ、ネガティブな話題が広がりすぎないよう切り上げ、次の明るい話題にスムーズに入れるようにするのがマナーです。 商談や打ち合わせなどに入る前のつかみの挨拶として使う場合はなおさら、本題は別のところにある、ということを忘れないようにしましょう。 「お変わりありませんか」という表現は手紙でもよく使われます。 手紙を書くときは「書き言葉」を使いますので、口語では少しかしこまったように感じる方もいるでしょうが、手紙では適切な表現となります。 手紙は、一般的には「拝啓」「前略」などの頭語の後に、挨拶文、本文、結びの言葉、「敬具」「草々」などの結語で構成されています。 この、挨拶文の部分に「お変わりありませんか」を使うことができます。 季節を感じさせるキーワードを入れて挨拶する場合もありますが、「お変わりありませんか」というフレーズであれば、オールシーズン使うことができるので便利です。 間柄によって変化させ、下記を参考に自分に合った言い方を見つけましょう。 例) ・皆様お変わりございませんでしょうか ・お変わりなくいらっしゃいますでしょうか ・その後お変わりありませんでしょうか 親しい間柄の方とのメールであれば、「お変わりありませんか」というフレーズを使用しても大丈夫です。 これも手紙と同様、相手との間柄を踏まえて、言い方を変化させて使用しましょう。 プライベートなメールでフランクに話したい時は、「お変わりありませんか」と無理して言わなくても、「お元気ですか」「お久しぶりです」「なかなか連絡できず申し訳ありません」など他の言い方に変えても良いです。 「お変わりありませんか」というフレーズを目上の方に使いたい場合、親しい間柄であれば「お変わりございませんでしょうか」「お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますでしょうか」など、丁寧な言い方に変えることで失礼にあたることなく、使うことができます。 ただし、あなたのことを「フランクな人柄だ」と感じさせてはいけない相手や、親しいとは言い難い厳格な上司や重要な取引先の方に対しては、「お変わりありませんか」という表現自体、たとえ丁寧な言葉に直したとしても、使用しない方が良いでしょう。 どうしても使いたい場合は、自分が久しく連絡していなかったことを詫びる形でお伝えする方が良いでしょう。 例えば「大変ご無沙汰致しております」「久しくご挨拶もせず、恐縮でございます」「長らくご連絡を怠り、誠に申し訳ございません」などの言い回しであれば、厳格な雰囲気の方にもお伝えしやすいはずです。 親しい間柄の方であれば、「お変わりありませんか」とそのまま使用しても大丈夫ですが、ビジネスシーンでは少し気をつけた方が良いでしょう。 例えば、何度もお会いしたことのある親しい取引先の方や、納品した商品の調子を尋ねる場合や、医師など心身の体調をケアする職業に従事する方が「お変わりありませんか」「お変わりございませんでしょうか」など適切な使い方と言えます。 しかし、自分よりかなり目上の方や、厳格な雰囲気の会社の方に対して使うと、踏み込まれたくないプライベートな変化や安否を尋ねられるように感じて、違和感を覚える方もいらっしゃいます。 相手と自分がどのような距離感にいるのかを考え、迷う時は使用しない方が良いでしょう。
次の凄く気持ちが悪かった。 私の胸の中がぐるぐる、どろどろうねりをあげているのだ。 そして同時に腹がたった。 とっても、腹がたったのだ。 「友達が死んだの?」 お兄さんは一瞬驚いたような、まぬけな顔をして私の顔を見つめると、 私の質問を無視して、質問に質問を返してきた。 「なぁ、めめ。 この袋の中、何が入ってるんだろうね」 「食料」 「即答ですか。 まぁ、ちょっと開けてみようぜ」 道端にドカっと私達は座り込み、白い紙袋の中をあさる。 白い紙袋の中には、まるで洗いたての様に白くて綺麗なタオルが入っていた。 「なんだ、タオルか」とお兄さんに声をかけようと、お兄さんの顔を見ると私は、ひどく驚いてしまった。 お兄さんの目には涙が溜まっていた。 お兄さんは自分の片手を口に押し当て、少しの間黙ってしまった。 ようやく口を開いて、喋り出したと思ったその声は嗚咽まじりの悲鳴に近いものだった。 「お前には、全然関係ないんだけどね」 「うん」 「俺の親友が死んじゃったの」 思わず私は自分の靴のつま先を見た。 見ていないと返事が出来なかったのだ。 「何で、死んじゃったの?」 「交通事故。 なんか、ダサいだろ?」 と、お兄さんは、はにかみながら答えた。 お兄さんの目からは涙が今にも零れ落ちそうだ。 嗚呼!お願いです。 笑わないでください。 あなたの顔から大粒の涙が零れてしまいそうなのです。 きっと、あなたの涙が零れ落ちた瞬間に私の中の「ダム」は決壊してしまうよ。 それは「世界の終わり」にも似たような、最後には愛しさが残るような、とても曖昧な「ダム」という名の感情です。 私はすぐにでもお兄さんの声が聞きたくなった。 「ど、どうやって死んじゃったの?」 明らかに私は言葉の選択を間違えたような気がした。 「バイクと車が、どーん!と」 お兄さんは、細い手でそれを上手く表現してくれた。 何故だかお兄さんの手が、とても綺麗に見えたのは私の心の奥に閉まっておこうと思う。 つづく.
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