キュンメル男爵。 ハインリッヒ・フォン・キュンメル

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キュンメル男爵

パトロクロス級の設定でもパトロクロスに先んじた試作艦という位置づけであり、いずれにせよ本伝を通じ各艦隊の旗艦を担う同盟軍巨大戦艦群のエポックメイキングとなった、記念碑的戦艦といえよう。 最初に建造された栄誉にふさわしく、本艦はラザール・ロボス元帥の艦として就役し、同盟軍総旗艦となった。 同時に第1艦隊旗艦も兼ねたが、同艦隊が首都防衛や国内治安を担う性格上、前線にアイアースが赴く際に第1艦隊の正規戦力をまるごと率いていたことはなかったようである。 後に統合作戦本部長となる、当時第1艦隊司令だったクブルスリー中将が、アイアースに搭乗して戦った記録は残されていない。 だがもし第1艦隊がその全戦力を動員する戦いとなった際は、ロボス元帥とクブルスリー中将はアイアースへと共に座したことだろう。 このような旗艦の兼任にはダゴン会戦の折、戦艦ゲッチンゲンがインゴルシュタット艦隊旗艦と帝国軍総旗艦を兼ねていた事例がある。 技術的に見たアイアースは試作艦の域を出ない艦である。 未完成を示唆する外見的特徴はもっぱら艦首に集中している。 艦首正面砲門群のうち、最上部両端の計2門がオミットされ、射撃管制用のセンサーに取って代わっている。 パトロクロス以降でそのような補助装置は必要ない。 また艦首側面にはセンサー運用のためか非装甲の露出部があり、防御上の不安材料となっていたと考えられる。 指揮ブロックより後ろは見た目上、色以外は2番艦パトロクロスとほぼ同じである。 基本性能はパトロクロスにほぼ準拠しているので、パトロクロスないしパトロクロス級の項目で記している機能的子細はここでは触れない。 乗員はアイアース級最多クラスの1325名を数え、パトロクロスより99名多い。 システム効率の低い試作型ゆえより多くのクルーが必要だったか、総旗艦向けの人員を加味していたかの、いずれかだと思われる。 アイアースは同盟軍ではきわめて珍しく、全体をブラウンに塗装している。 この色は総旗艦のものであるという解釈と、試作艦のものであるという解釈の、2通りの捉え方が可能だと思われる。 前者はゲームで採用されており、セガサターン版ないしプレイステーション版ゲームで、シトレ元帥の旗艦ヘクトル アイアースとおなじ艦容 が茶色に塗られている。 後者は試作艦ながら実戦配備されたアガートラムを論拠として挙げておく。 艦首側面にナンバーがないのはまず、アイアースの登場が劇場版「わが征くは星の大海」であったことに起因する。 同作品ではパトロクロスにもナンバリング表記が存在しなかった。 本伝で登場機会はなく、もし本編に出ていたなら0101または0001の艦籍番号が与えられるのではという見方もあったが、後の外伝シリーズで再登場したアイアースにもナンバー表記はなく、これにより初映像化より20年を経てようやく、公式設定としてのノンナンバーが確定した。 幾つかの大会戦を前線の渦中に身を投じ指揮してきたアイアースはしかし、帝国領侵攻作戦では一貫して後方に留まり、イゼルローン要塞に係留されたままとなった。 アムリッツァ敗戦を受けたロボス元帥引責辞任のあと、本艦の処遇については2説ある。 ひとつはパトロクロス級の説明で、第1艦隊司令官へ新たに就任したパエッタが引き継ぎ、ランテマリオを戦った。 もうひとつはアキレウス級およびアイアース級の話で、そのまま退役した。 艦名アイアースはギリシア神話・トロイ戦争の英雄で、大アイアース・小アイアースの2人がいる。 目立つ大アイアースは同戦争においてギリシア陣営ではアキレウスに次ぐ勇者であった。 現在ギリシャ語ではアイアス Aias と読み、ラテン語でアヤックス Ajax と記し、英語でエイジャックスと読む。 オデュッセウスがユリシーズとなってしまうように、共通する文字圏でもその読みは時代や場所で大きく違ってくる。 メックリンガー提督がキュンメル男爵を表敬訪問した際、男爵が提督を喩えたツァオツァオとは、曹操 そうそう の中国語発音だ。

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銀河英雄伝説【旧OVA版】第30話「失われたもの」の感想 「フラグ乱立し過ぎです」

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ラインハルト・フォン・ローエングラムは、遂に新銀河帝国ローエングラム王朝の初代皇帝として即位した。 同じ頃、自由惑星同盟では、軍を退役したヤン・ウェンリーがフレデリカ・グリーンヒルと華燭の典を挙げ、新婚生活に入っていた。 幸せな二人を見つつ、ユリアンは地球に向けて旅立つ。 時代は安定期を迎えたように見えたが、それは新たな激動の時代の始まりに過ぎなかった。 地球に本拠地を置く地球教の実態を探ろうとするユリアンは、船内のライブラリを使って人類が地球から宇宙へ進出した歴史を振り返る。 それは、地球と植民星の抗争の記録であり、その戦いの末、資源と人材を失った地球が、人類社会の中で忘れられた存在になるまでの物語であった。 国務尚書にはヒルダの父、マリーンドルフ伯爵が任命された。 ヒルダらの願いにより、ラインハルト最初の行幸はキュンメル男爵家と決まった。 生まれつき病弱で明日をも知らぬ命の男爵は、名ばかりの貴族から皇帝へと自らの力で登り詰めたラインハルトと我が身を比べ、屈折した思いを抱いていた。 その代償をラインハルトを屈服させることで得ようと、彼は爆弾の起爆スイッチを手に皇帝を脅迫するのだった。 ただちに討伐軍が編成され、司令官に任ぜられたワーレン指揮の下、地球に向けて艦隊が進発する。 マリーンドルフ親子の謹慎も解かれ、新王朝では一族が罪に連座することはないと示された。 一方、帝国では不穏な噂が流れていた。 同盟軍の捕虜が、メルカッツ提督は生きていると述べたというのだ。 その噂が事実であれば、当然ヤンもそれを知っていることになる……。 始祖ルドルフ以降、歴代皇帝の様々な行跡を読みつつ、ラインハルトは己を振り返るのだった。 一方、自由惑星同盟首都ハイネセンポリスで新婚生活を送るヤンは、年金削減の知らせに渋面を作っていた。 その上、同盟駐在高等弁務官レンネンカンプは、ヤンを危険人物と見做し、監視を強化していた。 ヤンは奇想天外な方法でキャゼルヌと連絡を取り、今後のことを考えるのだった。 これはヤンの指示でメルカッツが起こしたものだが、レンネンカンプは確たる証拠もないまま、自由惑星同盟政府にヤンを反和平活動防止法違反により拘束するよう勧告する。 尋問の中で、ヤンは自らの逮捕に法的根拠がないことを知る。 一方でそれは同盟政府が自らの法を遵守する余裕がなくなったことを示していた。 ヤンを救うべく、フレデリカたちは行動を起こす。 一方、ヤンを救出するために薔薇の騎士連隊が動いていた。 シェーンコップ指揮の下、オペラ観劇に向かう途中のレベロを拉致し、ヤンを無傷で解放するよう迫る。 レベロが拉致されたことを知ったレンネンカンプは、装甲擲弾兵部隊に臨戦態勢を命じる。 進退窮まった統合作戦本部長ロックウェルは、ヤンを暗殺して事態を収拾しようと図る。 言葉をなくすレベロに対し、ヤンは、帝国高等弁務官レンネンカンプを人質に取りハイネセンを離れるので、帝国軍に対しヤンたちを討伐するよう要請して欲しい、と告げる。 そうすれば同盟政府の面目も保たれるとの言葉に、レベロはヤンと元部下たちの安全を保証する。 薔薇の騎士連隊の活躍で拘禁されたレンネンカンプは、ヤンに捕らえられたばかりか、レベロにも裏切られたことを知り、深く絶望するのだった。 ヒマラヤ山中の地球教本部に総攻撃を開始する。 同じ頃、ユリアンらも地球教本部に潜入していた。 食事にサイオキシン麻薬が混入されていると看破した彼らは行動を開始、フェザーン商人と身分を偽りつつワーレンたちの攻撃部隊に協力する。 教団の秘密資料を手にしたユリアン。 帝国軍の猛攻にさらされた地球教徒たちは殉教の道を選び、自ら地底へと消えていった。 一方、ハイネセンからはヤンが脱出するに至った経緯が伝えられた。 帝国軍最高幹部会議ではレンネンカンプの軽挙を咎める意見が続く中、ハイドリッヒ・ラングはレンネンカンプを非難することは皇帝を非難することと主張、ロイエンタールに皇帝の威を借りる者として厳しく弾劾される。 ラインハルトは同盟を併呑する理由を得たことになるが、その心は冷めていた。 シェーンコップたちはヤンにエル・ファシルに向かうよう促すが、同盟政府との関係修復を望んでいた彼は、行動を控え同盟からの連絡を待つ。 一方、一連の事件の究明を命じられたシュタインメッツは、ヤンからの情報をもとにレンネンカンプの遺体を収容し、事態の全容を把握した。 報告書を受け取ったラインハルトは、帝国三長官を招集した。 再戦か、現状維持か。 全宇宙が彼の決断を見守っていた。 ラインハルトの覇気に衰えを感じるロイエンタール。 しかし、レンネンカンプの葬儀の後に行われた会議で、ビッテンフェルトは主戦論を主張し、ラインハルトに熱い心を呼び戻す。 ラインハルトは同盟領への進攻作戦を決定し、ビッテンフェルトに先鋒を命じる。 ふたたび帝国軍が動き出す。 レンネンカンプの非については率直に謝罪した上で、自由惑星同盟政府の不誠実さを弾劾し、改めて同盟への宣戦を布告する。 同盟への復帰の途が完全に絶たれたと悟ったヤンは、エル・ファシルに向かうことを決める。 そこには「真の民主主義」を掲げるエル・ファシル独立政府があるのだった。 一方、ビュコックは現役への復帰を決め、宇宙艦隊司令部に向かう。 同じ頃、ハイネセンの宇宙艦隊司令部には、かつてのヤン艦隊の幕僚であるムライ、フィッシャー、パトリチェフが呼ばれていた。 艦隊参謀長のチュンは、彼らに5500隻の艦艇を預け、乗員と共にヤンに届けるよう依頼する。 また、惑星ルジアーナの同盟軍工廠はミッターマイヤーの攻撃を受けつつも、新造艦を揃えヤンのもとに送り出す。 ヤンの手元に戦力が集まりつつあった。 ヤンとの再戦が彼の望みだったのである。 一方、ユリアンたちはヤンと再会を果たしていた。 機は熟したと見たヤンは、イゼルローン再奪取計画を進めるが、エル・ファシル独立政府はヤンに残留を指示、作戦行動はメルカッツとシェーンコップに委ねられた。 「不正規隊」がイゼルローンに向けて進発するちょうどその頃、ビュコックも最後の戦いに臨もうとしていた。 ルッツは、これをヤンの謀略と見抜き、逆に罠にかけようと全艦隊を率いて出撃する。 案の定、要塞に接近する不正規隊。 要塞主砲で殲滅しようとする帝国軍だったが、ヤンの仕掛けた細工で要塞主砲は封印されていた。 急ぎ要塞に帰還するルッツ。 一方、ユリアンたちは激しい白兵戦の末、要塞予備制御室を占拠。 主砲の封印を解き、ルッツ艦隊を迎撃する。 戦意を喪失した帝国軍は降伏し、ヤン艦隊は要塞への帰還を果たす。 圧倒的な兵力を揃えた帝国軍だったが、狭隘な宙域ではその利を生かすことも出来ない。 かえってビュコックの老練な策に翻弄され、大きな損害を出してしまう。 双方の激闘が続く中、同盟軍の艦隊は帝国軍総旗艦ブリュンヒルトに迫りつつあった。 一方ビュコック率いる本隊は、折から吹き荒れた恒星風を利用して敵陣を突破した。 しかし、ここで帝国軍は総反攻を開始、ビッテンフェルト指揮の黒色槍騎兵艦隊も加わり、同盟軍を崩壊させる。 敗戦を悟ったビュコックは、ラインハルトからの降伏勧告を感謝と共に断り、民主主義に杯を掲げて別れを告げた。 こうして、自由惑星同盟の最後の戦いが終わった。 そんなイゼルローンにビュコック戦死の凶報が届く。 自らの考えの甘さを責めるヤン。 ヤンの部下たちも、彼らなりの方法で宿将の死を悼んだ。 同じ頃、統合作戦本部長ロックウェルはレベロを暗殺、帝国軍に全面降伏の意を伝えた。 宇宙暦800年/新帝国暦2年2月9日。 ラインハルトは、遂にハイネセンの地に降り立つ。 同月20日、同盟の終焉を告げる「冬バラ園の勅令」が公布され、同盟は273年の歴史に幕を下ろしたのであった。 一方、イゼルローン要塞では、ようやく時間の取れたヤンたちが、ユリアンが持ち帰った地球教の資料を検証していた。 地球教とフェザーンの強い結びつきに驚きを隠せない一同。 ヤンは、自らが激動の時代のただ中にいることを実感していた。 同じ頃、ラインハルトのもとに1通の報告が届いた。 曰く、「ロイエンタール元帥に不穏の気配あり」と。 ロイエンタールに叛意あり、との報告書に彼の署名があったことから、その信憑性はいや増した。 ロイエンタールが旧門閥貴族リヒテンラーデ公爵に連なる女性を私邸に匿い、あまつさえ彼女はロイエンタールの子を宿しているとの疑惑に、ロイエンタールは彼女の存在を認めた上で、懐妊については知らなかったと述べる。 ラインハルトは彼に、彼らが初めて会った5年前のことを覚えているかと問うのであった。 炎は市街地を焼き尽くすが、ロイエンタールが用意していた危機管理マニュアルにより被害は最小限にとどまった。 リヒテンラーデ公爵に連なる者を匿った罪に問われていたロイエンタールだったが、この功績を考慮に入れ、統帥本部長は解任したものの、旧自由惑星同盟領を統治する新領土提督に任ずるという決定が下された。 ただ、この人事はヤンらを討ち、完全なる銀河統一がなされた後に発効するとあり、諸将は新たな戦いを予感する。 その10日後、フェザーンにて爆破テロが発生、工部尚書シルヴァーベルヒが死亡、ルッツらも負傷する。 同じ頃、ハイネセンでも郊外の病院で火災が起こり、その混乱の中、入院患者のアンドリュー・フォークが行方不明となった。 これら一連の事件の裏には地球教の残党、ド・ヴィリエの影があった。 一方、イゼルローンに向け進撃を続けるビッテンフェルトは、ヤンに対し降伏を呼びかけるが……。 圧倒的不利な戦いを目前にしつつも、ヤン不正規隊の仲間たちは全く変わらぬ日常を送る。 そんな中、ふとしたきっかけでカリンと口論してしまったユリアンは、己の未熟さを責める。 ヤンはユリアンと共にブランデーを傾け、夜明けまで語り合うのだった。 翌日、イゼルローンからビッテンフェルトへ返電が送られる。 そこに秘められたメルカッツの策謀とは。 ファーレンハイトは罠だと断言するも、これを逆用しようと、彼らは敢えて艦隊を進める。 果たして回廊入り口でアッテンボロー艦隊を発見、猛攻を加える黒色槍騎兵艦隊。 ファーレンハイト艦隊も後続するが、これこそがヤンの策略だった。 ヤン艦隊は帝国軍を容赦なく打ちのめす。 アースグリムの捨て身の砲撃で、帝国軍はかろうじて全滅を免れた。 機雷原を突破してきた帝国軍に砲撃を集中させるヤン。 しかし、帝国軍の物量は圧倒的な圧力となってヤンたちを襲う。 激しい砲火の応酬に、宙域にはエネルギー流が吹き荒れ、戦場は万華鏡の様相を呈する。 メルカッツの献策に従い、ヤンは膠着状態を打破、ブリュンヒルトに迫るが、シュタインメッツ艦隊により阻止される。 それは誤報であったが、ラインハルトに全面攻勢を決意させるきっかけとなった。 帝国軍の艦隊が強大な圧力となって不正規隊を襲う。 ヤンはイゼルローン要塞への撤退を試みるが、ミュラーらの帝国軍艦隊に隙はない。 さらに凶報がヤンを愕然とさせる。 「生きた航路図」ことフィッシャー提督が戦死したのだ。 敗北を覚悟するヤン。 だが、なぜか帝国軍は進撃を停止し、ラインハルトの名で停戦と会談を求める電文が届いた。 入れ違いにイゼルローンに到着したボリス・コーネフは、ヤンを暗殺する計画があると告げる。 ヤンを保護するため、急ぎ出港するユリアンたち。 しかし、既に暗殺者の魔手はヤンに迫っていた。 そして、遂にヤンも兇弾に倒れた。 薄れゆく意識の中で、フレデリカ、ユリアン、そして大勢の友や仲間たち、脳裏に浮かぶ彼らに別れを告げ、ヤン・ウェンリーの時は33歳で止まった。 しかし、彼が見つけたのは永遠の眠りについたヤンの姿だった。 悲しみと憤りに我を忘れるユリアン。 シェーンコップはユリアンに、ヤンを暗殺したのは地球教徒だと告げる。 イゼルローンに帰還したユリアンは、フレデリカにヤンの死を告げる。 愛する夫を想い、涙するフレデリカ。 一方、イゼルローンの上層部は今後の方策について討議、軍事指導者としてユリアンを選ぶ。 政治指導者にはフレデリカが就き、ヤンの遺志を継いで共和制の芽を守っていこう、と決意するのだった。 ラインハルトは、ヤンの死に大きな喪失感を覚える。 イゼルローンの人々も深い悲しみと失意に沈んでいた。 ポプランも大量の酒瓶と共に自室にこもっていたが、ユリアンの司令官就任を知り、過去より未来に身を置くべく、気力を取り戻す。 帝国軍を代表して弔問に訪れたミュラーは、短いながらも誠意の込もった弔辞を述べ、ヤンの死を悼んだ。 一方、ロイエンタールは新領土総督として赴任すべくハイネセンへと向かう。 宇宙暦800年/新帝国暦2年6月、時代は大きな節目を迎えていた。 ファーレンハイト、シュタインメッツ、そしてヤンへ、弔いの杯を掲げる将帥たち。 テロ爆破犯を操作するラングは、地下アジトでルビンスキーと接触。 ロイエンタールを陥れるため、彼らと手を結ぶ。 新帝国暦2年7月29日、ラインハルトはフェザーンへの遷都を正式に発表した。 そんな中、仕官を求めてきたトリューニヒト。 ラインハルトは皮肉を込め、新領土総督府高等参事官を提示したが、彼は平然とそれを受け容れた。 ミッターマイヤーらは、この人事が将来どのような影響を与えるか思案するのだった。 民主共和制の砦を守るため、彼は生前のヤンの行動を思い出しつつ、精力的な活動を続ける。 そんな彼の心身を気遣うカリン。 ハイネセンに潜入したボリス・コーネフが、地球教の怪しげな動きを報告する中、「イゼルローン共和政府」が樹立された。 創立記念式典では「くたばれ、カイザー・ラインハルト!」の声と共に無数のベレー帽が宙に舞い、旧同盟国歌が歌われる。 ヤンの遺した理想は、確実に次の世代に受け継がれていた。 C 田中芳樹・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ・らいとすたっ ふ・サントリー All Rights Reserved. 一切の無断転載を禁止します 当ホームページのプライバシーポリシーは、リンクについてはです.

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