アンナカリーナ ゴダール。 アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい[試写会日記]/eHills Club

ゴダール「気狂いピエロ」の素晴らしさ

アンナカリーナ ゴダール

CONTENTS• 登場人物が歌わないミュージカル・コメディーという発想に基づいて作られた。 ジャンヌ・モローがさりげなく特別出演していたり、映画にまつわるセリフが随所に散りばめられている。 第11回ベルリン国際映画祭ではアンナ・カリーナが銀熊賞最優秀女優賞を、ゴダールが銀熊賞特別賞を受賞している。 映画『女は女である』あらすじとネタバレ C 1961 STUDIOCANAL IMAGE — EURO INTERNATIONAL FILMS,S. アンジェラはキャバレーの踊り子。 コペンハーゲンから来たばかりで「R」の発音がうまく出来ません。 パリの小さな本屋で働いているエミールとは恋仲で同棲しています。 キャバレーといっても実質はストリップ小屋。 店の左右にテーブルと椅子が配置されていて、客が食事を摂っているのですが、その中央に踊り子があらわれ、順番に服を脱いでいくのです。 アンジェラが外に出るとアルフレッドが待ち伏せしていました。 アルフレッドはエミールの友人ですが、アンジェラに恋をしていて、何かといえばアンジェラの前に現れては口説きはじめるのです。 アンジェラはミュージカル俳優になりたかったと言い、「シド・チャリシーとジーン・ケリーの共演、振り付けはボブ・フォッシー」と叫んで踊り始めました。 うちに戻ったアンジェラはエミールに子どもが欲しいと訴えますが、アンジェラはいずれ結婚すれば子どもを作ろうと答えます。 でもアンジェラはすぐに子どもがほしいと言って、とうとう喧嘩が始まりました。 アンジェラはあなたにその気がないのだったらアルフレッドに頼むと言い、怒ったエミールもやれるもんならやってみろと売り言葉に買い言葉になってしまいます。 ある晩、ベッドに入った2人は互いに背を向けて横になりました。 しばらくしてアンジェラは起き上がると電気をつけ、本棚から「ケダモノ」というタイトルの本を持って来て、エミールに見せました。 すると今度はエミールが本棚に向かい、2つの本を重ねてみせました。 「女は絞首台に!」。 2人は何度も同じ行動を繰り返し、無言の会話を続けるのでした。 アンジェラが目玉焼きを作り始めたときに電話がかかってきました。 アンジェラはフライパンを振って高く目玉焼きを放り投げました。 会話を終えて戻ってきたアンジェラはフライパンでさっきの目玉焼きが落ちてきたのを受けとめました。 電話はアルフレッドで、2人はカフェで逢う約束をしたのでした。 バーでアルフレッドと待ち合わせたアンジェラですが、盛んに話しかけてくるアルフレッドに対してあまり気乗りのしない表情です。 エミールのことが気になってしょうがないのです。 相変わらず、会えば子どもがほしいと訴えるアンジェラに対して意地をはったエミールは街中で見知らぬ男性に声をかけ、この子に子どもを作ってやってくださいと言い出す始末。 勿論、相手にされません。 アンジェラはアルフレッドからエミールが別の女性と親しげにしている写真を見せられて暗い気持ちになります。 ある日、アンジェラはついにアルフレッドと寝てしまいます。 アンジェラからそのことを告げられたエミールは顔をしかめますが、今から子供を作れば、二人の子供になるんじゃないかと明るく言います。 アンジェラはにっこり笑ってじゃあ始めましょうと明かりを消しました。 再び明かりがつくと、幸せそうな2人の姿がありました。 アンジェラはまっすぐ前を観ながら「私はただの女よ」と言うのでした。 冒頭、 白と赤の文字が矢継ぎ早に映し出されます。 「ゴダール」、「コメディー」、「フランセーズ」、「クタール」、「ミュージカル」、「ルグラン」というふうに。 この作品の要約ともいうべきクレジットが横長のスクリーンに次々現れます。 本編の前に当時の予告編もおまけで上映されているのかしらと一瞬錯覚しますが、れっきとした本編のオープニングです。 『女は女である』は 『勝手にしやがれ』、『小さな兵隊』に続くゴダールの長編3作目で、アンナ・カリーナと組んだ2作目にあたります。 当時、ゴダールとアンナ・カリーナは新婚ホヤホヤで、 全編に渡ってアンナ・カリーナに恋するゴダールの眼差しが感じられます。 ゴダールの「 おのろけ映画」と評されることもあるくらいです。 アンナ・カリーナ扮するアンジェラは、同棲しているエミール(ジャン=クロード・ブリアリ)に首ったけです。 ジャン=ポール・ベルモンド扮するアルフレッドはエミールの親友ですが、アンジェラに恋しています。 この三角関係は、エルンスト・ルビッチの1933年の作品『生活の設計』のリメイクだと言われています。 なにしろ、アルフレッドのフルネームはアルフレッド・ルビッチというくらいですから。 アンナ・カリーナとジャン=クロード・ブリアリのやり取りは、新婚生活をしているゴダールとアンナ・カリーナそのものといっていいほど、喧嘩していても甘くてコミカルで、まさに「おのろけ」そのものなのですが、ベルモンドといるときのアンナ・カリーナはちょっぴりアンニュイです。 この2人にも私たちの知らない何かがあったのか、並んでいるとアンナ・カリーナとジャン=クロード・ブリアリの並び以上に落ち着いた親密度があります。 もしかして本当に気があうのはこの2人ではないかと思わせるくらいに。 ですが、アンナ・カリーナはもう全然彼には興味がないように見えます。 それなのに、一生懸命、彼女の気を引こうとしているジャン=ポール・ベルモンドには悲哀すら感じます。 アンナ・カリーナとベッドを共にしても、結局は、そこに愛はないわけで、そんな意味で、本作は ただのおのろけロマンチックコメディーではなくメラコリックな恋愛要素も含まれているのです。 そんな2人がジュークボックスで聴く音楽はシャルル・アズナブールの「のらくらもの」というシャンソンです。 過去の思い出を歌い、あのころのように戻っておくれと恋人に呼びかける歌詞。 やはり この2人にはなんらかの過去があったのかもしれません。 もっともこの曲をリクエストしたのはアンナ・カリーナの方なのですが。 ミシェル・ルグランはゴダールから音楽のオファーを受けた時、「登場人物が歌を歌わないミュージカル」を作りたいともちかけられたそうです。 確かに誰かが歌い踊るというシーンはないのに、『女は女である』はミュージカル色に溢れています。 ミュージカル映画の多幸感に満ち、ミュージカル映画愛が全開です。 ミシェル・ルグランの音楽は、登場人物の動きに合わせて流れたかと思えば、急に止まったりします。 最初はいささか困惑しますが、徐々に慣れ、それが映画のリズムになっていきます。 歌がないと書きましたが、実は一曲だけ、アンナ・カリーナがストリップの仕事で歌うシーンがあります。 ルグランの軽快な伴奏に合わせて彼女が歌うのですが、歌の部分になると伴奏が消えて、アンナ・カリーナの声だけになり、歌が途切れるとまた賑やかな伴奏がはじけて、歌が始まるとまた消えて、というユニークな展開が見られます。 ミシェル・ルグランは、 『女は女である』のあと、『女と男のいる舗道』、『はなればなれに』の2本のゴダール映画の音楽を担当しています。 まとめ アンナ・カリーナがローストビーフを真っ黒に焦がしてしまい、なんとかごまかそうとする場面や、 たった一個の卵を落としてしまい、思わず泣きだすところのキュートなこと! 卵を放り投げて電話して戻ってきたら卵が落ちてきてキャッチして、 なんていう他愛のない可愛らしいエピソードも。 アンナ・カリーナが時間を操れる魔女っ娘とでもいわんばかりです。 ジャンヌ・モローがゲスト出演していて、ベルモンドが「ジュールとジムは?」と尋ねると「愛のしのび逢いよ」と応えるシーンなど(『愛のしのび逢い』でジャンヌ・モローとベルモンドは共演しています)、 身内ノリともいうべき様々な映画への目配せも楽しく、やはりこの作品がゴダール作品の中で最も幸福な作品であることを確信するのです。

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ゴダール「気狂いピエロ」の素晴らしさ

アンナカリーナ ゴダール

ココ・シャネルをはじめ著名人たちとの貴重なエピソード、彼女の出演した映画や舞台などの撮影秘話、そして故郷デンマークから身ひとつでパリにきてモデルとして成功し、女優や歌手として活躍するなか恋愛と結婚を繰り返す波乱万丈の人生について、本人のコメントと共に映す。 監督とナレーションは、1982年にアンナと結婚し、1996年のアンナ主演によるTV映画『クロエ 無垢な娼婦』を手がけたデニス・ベリー。 作中で『気狂いピエロ』『女は女である』『修道女』『女と男のいる舗道』など有名な作品の数々を紹介し、ヌーヴェルヴァーグを知るきっかけとしてもおすすめの作品である。 アンナ・カリーナは、1940年9月22日にナチス・ドイツ占領下にあるデンマークのコペンハーゲンにて、遠洋航路船長の父と19歳の母との間に誕生。 夫の浮気により両親はすぐに別れ、アンナは母方の祖父母により大切に愛されて育つ。 しかし4歳の時に祖母が死に、母親と暮らし始めるも、母は食事も作らず出かけてばかりで子育てを放棄。 それでも最初の義理の父親ベニーは、カウント・ベイシーのライヴにアンナを連れて行くなど優しく面倒を見たものの、ベニーと別れてから母親が付き合った恋人から暴力をふるわれ、17歳の時に家を出て身ひとつでパリへ。 カフェ「サンジェルマン・デプレ」でスカウトされ、モデルとしてデビュー。 本名のアンネ・カリン・ブラーク・バイエルで活動していたものの、ココ・シャネルからアンナ・カリーナと命名され、一躍人気モデルに。 撮影後にゴダールと暮らし始め、1961年に結婚。 アンナがベルリン国際映画祭にて女優賞を受賞した『女は女である』をはじめ、『女と男のいる舗道』『気狂いピエロ』など夫婦で数々の作品を発表するも、1965年に離婚する。 「彼はすごく素敵で、なにか磁石みたいな力で互いに惹かれ合ったの」 アンナはゴダールのミューズとなり、ヌーヴェルヴァーグ全盛期に数々の作品が生まれ、最高のパートナーシップと称賛されたのは有名な話。 しかしプライベートでのアンナとゴダールの関係では、彼が「タバコを買いに行ってくる」と言って家を出たきり3週間戻らず、アンナはお金もなく食事もろくにしないでアパートでひたすら電話を待っていたとか、流産、ストレス、オーバードーズ、不倫など、いろいろなことがあったこともよく知られている。 2人は10歳の年の差がある気鋭の監督と若手女優という組み合わせでありながら、すべてにおいて守ってもらえるような心の安らぎや信頼のある関係では決してなかった。 しかしアンナは気難しく気まぐれなアーティスト気質であるゴダールとの暮らしについて悪く言わず、家族以外の他者が関わることでネガティブな話は、本作にはほとんどない。 コペンハーゲンから単身パリに向かった少女がどのような経緯で女優となっていったのか、ひとりの表現者としてどんな活動を経てどのような影響を受けて成長していったのかを、ポジティブに伝えている。 またアンナがナチス・ドイツ占領下のデンマークで生まれたことをはじめ、チェコの民衆蜂起をロシアの戦車が弾圧するのを目の当たりにしたこと、出演作である『小さな兵隊』『修道女』がそれぞれ政治や宗教に関わる理由で上映禁止となったことなど社会情勢との関りや、パリの五月革命の前年に若い世代の新しい気運を描くミュージカルに主演したことのように、当時の時流や社会背景のもとでこうした作品が生まれた、と示唆する解説が興味深い。 本作では、アンナが編集された映像を見ながら当時の思い出を語るという演出を軸に、ベニー監督が当時の状況や各作品について、散文詩のような直感的な表現を交えつつ、フランス語のナレーションで説明していく。 その映像には、アンナの幼い頃のポートレートや祖父母や実母、アンナと命名した当時のココ・シャネル、ゴダールとの蜜月の頃の2人をはじめ、たくさんの写真や映像が登場。 また映画の映像は、ゴダール作品の『勝手にしやがれ』『小さな兵隊』『女は女である』『女と男のいる舗道』『はなればなれに』『アルファヴィル』『気狂いピエロ』、そしてアンナとゴダールがタッグを組んだ最後の作品『メイド・イン・USA』、またミシェル・ドヴィル監督の『今夜じゃなきゃダメ』、アンナとゴダールが共演したアニエス・ヴァルダ監督による無声映画『5時から7時までのクレオ』、ジャック・リヴェット監督の『修道女』、ピエール・コラルニック監督の『アンナ』、アンナ自身が製作・脚本・監督・出演をした『VIVRE ENSEMBLE(共に生きる)』ほか、とても充実している。 これらの映像と、ゴダールやゲンスブールをはじめ、映画作家のカール・ドライヤー、ジャック・リヴェット、フォルカー・シュレンドルフ、ルキノ・ヴィスコンティと、アンナが懐かしそうに語る著名なクリエイターたちとのエピソードから、当時の彼らの人となりの片鱗がなんとなく伝わるのも面白い。 アンナは25歳になる年にゴダールと離婚。 その後、ヨーロッパの名だたるクリエイターたちとコラボレーションをして映画やドラマやミュージカルなどに出演。 パリで生まれ育ったロシア系ユダヤ人であるセルジュ・ゲンスブールが、自由を求める若い世代向けに14曲を創作して提供、パリの五月革命の前年である1967年に、テレビ向けのミュージカル作品として発表された『アンナ』や、イタリアの名匠ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画『異邦人』に出演。 その後、各国のさまざまな映画に出演し、アメリカのハリウッドにて、ジョージ・キューカー監督の『アレキサンドリア物語』をはじめ数々の作品に出演。 そして映画界が今よりもずっと完全なる男社会で、女性が監督をすることがほとんどなかった当時、30代になったアンナは自ら製作・脚本・監督・出演をしてNYで映画『VIVRE ENSEMBLE(共に生きる)』を撮影し、1972年に発表した。 次回作を期待する」と綴られた手紙がスクリーンに映る。 「あなたの映画には余計な飾りやハッタリがない。 あなたの頭がクリアだから、望んだものがちゃんとわかっているんだ」 このドキュメンタリーでしみじみと実感したのは、ヌーヴェルヴァーグの波及力と浸透性の強さだ。 個人的ながら例えば筆者は、古いポートレートやポストカード、MVの映像などから映画女優としてではなくコケティッシュなアイコンとしてブリジット・バルドー(BB)が好きで、昔からセルジュ・ゲンスブールらが手がけたBBやジェーン・バーキンやシャルロット・ゲンスブールらフランス人女優たちのMVをよく観ていて。 また小西康陽氏率いる日本の音楽ユニット、ピチカート・ファイヴのサウンドやMVやイメージ演出などもがお気に入りで。 これまでヌーヴェルヴァーグは知っているけれど特に影響は受けていない、と自分で思っていたものの、王道から直にではなくヌーヴェルヴァーグの影響を受けた次世代からの影響を、間接的にガッツリと受けていたんだなと。 その流れで、ほんの1シーンながら個人的に特に印象的だったのは、セルジュ・ゲンスブールがアンナにマイクを向けて、2人でリラックスして話している映像だ。 アンナが語るゲンスブールは才能あふれるエレガントな音楽家で、実際に映像でも30代後半の彼が小ぎれいでチャーミングな男性であるとわかる。 確かに若い頃のスラッとしたスーツ姿のポートレートも知っていたものの、それは撮影用で、中身はフェロモン過多の500%エロエロおやじだと思っていたから、外面じゃなく本当にそうした側面が実際にあったと映像から伝わってきたことが意外だった。 筆者が強く認識している彼というと、タバコはジタン、酒はアブサン、シャツの胸元をはだけて、中年太りでたるんだ頬に無精ひげにくわえタバコ、という晩年の退廃的な風貌に、現代なら完全にアウトである性的な楽曲の数々で。 アンナは2019年12月14日に79歳で他界。 恋愛を謳歌し、ゴダールを含めて5回結婚した。 このドキュメンタリー作品はハリウッドで出会った4人目の夫、デニス・ベリーが監督している。 晩年は映画の上映イベントへの出席や、本の執筆などをしてベリー監督と暮らしていたそうだ。 このドキュメンタリーについてベリー監督は、「万感の思いを込めて作り上げたアンナへのラブレターです」とコメントしている。 たくさんの有名な作品と撮影秘話、著名なクリエイターたちとの思い出をアンナが語る、興味深いドキュメンタリーである本作。 驚くほどたくさんの作品が紹介されているので、55分という短い尺とは思えないほどの濃度を感じる。 そしてこのドキュメンタリーには、【挿入されている映画などの権利関係上、本来日本では公開できない作品でしたが、今回プロデューサーの各方面への尽力により今年限りという条件で許諾されました】という注意書きが。 この作品をスクリーンで楽しめるのは、差し当たって今年限り。 ひとりの女優がダイナックに駆け抜けた79年間の軌跡を、大きな愛と社会派の視点と共に届ける、貴重な上映を楽しんでみてはいかがだろう。 2020年6月9日更新.

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アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい[試写会日記]/eHills Club

アンナカリーナ ゴダール

解説 2019年12月に亡くなったフランスのヌーベルバーグを代表する伝説的な女優アンナ・カリーナの人生に迫る映像アンソロジー。 1940年にデンマークのコペンハーゲンで生まれ、親代わりに育ててくれた祖母の死により孤独を知り、17歳でパリにたどり着いた1人の少女。 ココ・シャネルと出会い、シャネルは彼女をアンナ・カリーナと命名した。 人気モデルとなった彼女は、ジャン=リュック・ゴダールに見初められ、女優としてヌーベルバーグのアイコン的存在となった。 完全男性社会のフランス映画界を飛び出した彼女はニューヨークに渡り映画を製作し、さらに歌手としての活動もスタートさせる。 パートナーであるデニス・ベリー監督が「アンナへのラブレター」と語る本作は、彼女の出演作をはじめとする貴重な映像によりアンナ・カリーナの魅力がひも解かれる。 2017年製作/55分/フランス 原題:Anna Karina, souviens-toi 配給:オンリー・ハーツ スタッフ・キャスト ネタバレ! クリックして本文を読む 短いながらもなかなか観応えのあるドキュメンタリーでした。 アンナ・カリーナの夫が撮った作品であり、アンナへの愛が溢れていました。 特に後半は完全にラブレター的な展開になるので、観ていて心がほっこりしました。 やはり愛は素晴らしい。 デンマークで10 代のシングルマザーの元に生まれたアンナは、祖父母に愛されながら育つも、4歳で祖母と死別したため、ハードな幼年時代を送ることになります。 養育能力のない母親のもとに戻ったアンナは劇場で映画を友として過ごしました。 アンナの女優に対する強い思いはこの時に生まれたようです。 ミュージカルも愛しており、元々アンナはモデル上がりのルックスだけの女優ではなかったことが伝わりました。 17 歳で家出して、パリでモデルとして生活するアンナ。 そこでゴダールと出会い、恋に落ちます。 ゴダールのアンナへの想いがめちゃくちゃストレートで感動しました。 アンナと別れたくないが故に、彼女が初主演した『小さな兵隊』の撮影をなかなかクランクアップできなかったというエピソードはキュートです。 ゴダールめ、可愛いヤツだ。 そしてクランクアップでゴダールはアンナにコクります。 ちゃんとコクって付き合うのも好感度高いですね〜! 映画女優としてだと、どうしてもゴダール時代が中心となりますが、アンナの俳優・表現活動はその後も続きます。 というか、むしろその後は彼女のペースで仕事ができたような印象を受けます。 60年代のアンナは超絶キュートなのですが、70年代に監督をしていた頃のアンナはホントにいい顔してました。 アイコンとしての美しさではなく、人としての充実感が顔に出ている印象です。 歳を取っても歌手活動でツアーしたり 来日公演も撮影されていた 、ベル井の舞台に立って評価されたりと、充実した人生を送ったんだなぁという感想です。 俺はあくまでゴダール映画でアンナの魅力にハマったのですが、1人の人間としての魅力が、本作から伝わりました。 その意味でも観た甲斐はありましたね。 ますますアンナが好きになりましたよ! とはいえ、アイドルとしてのアンナも好きなので、彼女が渾身の歌声を聞かせるミュージカル映画『ANNA』はなんとしても観ないと!.

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