脳卒中 初期 症状。 この症状もしかして?脳卒中の予兆と初期症状とは?

脳卒中の前兆・初期症状・治療・リハビリ・後遺症・予防について!

脳卒中 初期 症状

脳梗塞は「FAST」が肝心。 サインを見逃さないようにしましょう。 脳梗塞に対するイメージから「意識を失って倒れる病気」と思いがちですが、それは症状の一部です。 倒れなくても必ず何かしらの異変(サイン)が訪れます。 多くの場合、右半身か左半身の手足に力が入らなくなったり、痺れたりする運動麻痺が起こります。 この運動麻痺は顔面に起きることも多く、顔の右半分や左半分が下がったりして歪んだ表情になります。 このように麻痺や痺れが身体の半分に起こった時は、脳梗塞の可能性が非常に高いと言えます。 また、ろれつが回らなくなったりする「構音障がい」や、喋れなくなってしまったり、言葉や文字が理解できなくなる「失語症」なども脳梗塞の症状の一つです。 さらに、意識が低下したり、めまいがして身体のバランスが取りにくくなったり、吐き気を感じたり、急に目が見えにくくなったり、二重に見える場合なども脳梗塞が疑われます。 このような症状をひとつでも感じたら、夜中であろうと休日であろうと、ただちに119番に電話して救急車を呼び、脳梗塞の専門医がいる病院まで搬送してもらうことが大切です。 大げさだと思わずに、ぜひ救急車を呼んでください。 また、救急隊員にはいつまで普通の状態だったかの「発症時刻」を伝えるようにしてください。 Face(顔)・Arm(腕のまひ)・Speech(ことばの障がい)・Time(迅速な対応や発症時刻)の4つ「F・A・S・T」を、ぜひ覚えておいてください。 気になる異変があったら診察を受けよう。

次の

脳梗塞の症状-初期症状を見逃さないために知っておくべきこと!

脳卒中 初期 症状

口の動きの異変・ろれつが回らなくなる (:社会的にも年齢的にも、正しく構音できるはずの音を誤って構音してしまう病態。 構音検査を行い、構音訓練を行う)• 言葉が出なくなる (:言語障害のひとつ。 脳の言語中枢が何らかの損傷を受けることによって、言語を操る能力に障害が残った状態)• 口をうまく閉められなくなる• 顔に歪みが出る (:たまに自分の意思とは関係なく、片側の顔の筋肉がピクピクと痙攣したり、引きつったりする症状)• 片方の手足に力が入らない・痺れが起こる (:脳の病変などにより、からだの右半分あるいは左半分の機能が失われ、自分の思い通りに動かすことができなくなる症状)• 片方の目に膜がかかったように見えなくなる (一過性黒内障:片方の目だけが急激に視力の低下を引き起こし、そのような状態が数秒から数分にわたって持続するような症状)• 視野が狭くなる• 目の焦点が合わなくなる• 物が二重・三重になって見える• 人の言うことがうまく理解できない• 思ったように文字が書けない これらの症状は 一過性脳虚血発作(TIA/Transient<一過性の>Ischemic<血流が乏しくなる>Attack<発作>)といい、脳の血液の流れが一時的に悪くなり、血栓が詰まってしまっている状態です。 ただ、血栓はすぐに溶けて血流が正常に戻るため、通常は2~30分、遅くても24時間以内には症状が消えます。 一過性の症状のため、重要視しない人も多いですが、これらは 脳梗塞の初期症状ともいえ、発症を未然に防ぐ最後のチャンス。 なぜなら、そのまま放置しておくと15~20%の人が、3ヵ月以内に脳梗塞を発症、そのうちの 半数は数日以内(48時間以内)に脳梗塞が発症するといわれているからです。 とくに、 身体の半分に起こる異常(麻痺・しびれ・歪みなど)は脳梗塞に発展する可能性が非常に高いと考えられています。 本人・家族が知識をしっかりと持ち、一刻も早く医療機関を受診するようにしてください。 一過性脳虚血発作(TIA)のチェック方法「FAST」 この一過性脳虚血発作(TIA)のチェック方法として「FAST」と呼ばれる標語があります。 「FAST」とはFace(顔)Arm(腕)Speech(言葉)Time(時間)の頭文字を取ったものです。 FASTのチェックを行って、どれか1つでも当てはまるものがあれば、すぐにでも(Time)救急車を呼ぶことが推奨されています。 Face(顔)=顔の麻痺のチェック 満面の笑みを作るように「いー!」と声に出しながら、口角をしっかり上げます。 片方の口角が上がっていなければ、TIAの疑いがあります。 Arm(腕)=腕の麻痺やしびれのチェック 腕をまっすぐ伸ばし、手のひらを上にして、両腕を肩の高さまで上げます。 そのまま目をつぶり数十秒間、両腕を上げた体勢を保てるかを確認してください。 もし片腕が下がりはじめたら、TIAの可能性があります。 Speech(言葉)=言葉の異常をチェックする 短い文章を声に出して話すチェック方法です。 「太郎が花子にりんごをあげた」という文章が例文として挙げられていますが、とくに内容は問いません。 短い文章なのに言葉に詰まる、内容がおかしくなっている、ろれつが回っていないなどの状態は、要注意です。 Time(時間)=すぐに救急車を呼ぶ 脳梗塞の治療は時間との勝負です。 救急車を呼ぶというのは躊躇しがちですが、FASに当てはまったなら、迷わず即座に行動をしてください。 ABCD2スコア 万が一、一過性脳虚血発作(TIA)のFASTチェックに当てはまり、一過性脳虚血発作を引き起こしてしまった場合、その後に脳梗塞を発症する可能性は非常に高いと言えます。 現在、一過性脳虚血発作を引き起こした後に、どれだけの確率で脳梗塞を発症するかということを判断する方法として、「ABCD2スコア」というものが利用されています。 一過性脳虚血発作だと診断された後、病院で行うことになるかと思いますが、このスコアについても事前に知っておきましょう。 ABCD2スコアのABCDとは、チェックするべき項目の頭文字を取ったものです。 このチェックは次の5つの項目から得点を出し、それの総合点によって脳梗塞リスクを確認します[注1]。 Age(年齢) 61歳以上であれば1点加算される。 Clinical features(臨床的特徴) 半身まひが表れていれば2点加算され、まひの伴わない言語障害で1点加算される。 Duration of symptoms(持続時間) 10~59分の持続で1点加算され、60分以上の持続で2点加算される。 Diabetes(糖尿病) 糖尿病があれば1点加算される。 これらの5つの項目をチェックして、それぞれが基準値よりもかけ離れていればいるほど、脳梗塞を発症するリスクは高くなります。 点数と発症リスクについては次の通りです[注7]。 0~3点…1. 4~5点…4. 6~7点…8. 1% 一般的には、ABCD2スコアの点数が3点以上であれば、すぐに入院をして治療を開始するべきだとされています。 日常的に意識をしておきたい脳梗塞の前兆 一過性脳虚血発作(TIA)のように、明確な初期症状として表れていない場合でも、 脳梗塞の前兆ともいえる症状が現れている場合もあります。 以下のような症状が日常的に出ている場合は、脳の血管に何かしらの前兆が出始めている可能性が高いため、一度 医療機関で精密検査を受けることをおすすめします。 原因不明の頭痛や肩こりが、突然発生する 原因不明の頭痛が発症する原因は、「解離性脳動脈瘤」ができている可能性があるからです。 脳動脈瘤と言えば、くも膜下出血の原因となる血管の瘤として有名ですが、解離性脳動脈瘤が破裂して、脳梗塞が引き起こされる可能性もあります。 脳動脈瘤が破裂して頭痛が起きるのは、脳内にある保護膜が痛みを感じる機能を持っているからです。 解離性脳動脈瘤が破裂して脳の中に出血が広がると、その出血が保護膜を刺激して、強い頭痛を感じませます。 また、脳梗塞の前兆として肩こりが発生する原因は、血液が肩に通っている神経を圧迫することです。 通常であれば、心臓から頭部に流れた血液は、体の中を通ってまた心臓に戻りますが、頭部の血管が血栓で詰まると、血液はそこで止まってしまいます。 すると、血管周辺の神経は溜まった血液によって圧迫されて、肩こりを起こしたような錯覚に陥ります。 脳梗塞で実際に肩こりが起きるわけではありませんが、神経への圧迫を脳が「肩こりである」と認識して、肩こりのような症状が引き起こされるのです。 めまいや耳鳴り、手足のしびれ、震えなどの症状が起こりやすい 「硬膜動静脈瘻」という状態になっていると、耳鳴りが起きた後に脳梗塞を発症する可能性があります。 硬膜動静脈瘻は、硬膜という頭蓋骨の後ろにある部分で、動脈から静脈に直接血液が流れるようになってしまった状態です。 この場合、静脈に血液が流れ込む際に雑音が入るので、耳鳴りと勘違いする可能性があります。 そして、硬膜動静脈瘻になると静脈からの血液の逆流が起きやすくなり、血管が腫れ、脳梗塞を引き起こす場合があるのです。 手足にふるえやしびれが出る原因は、脳内の血管が詰まった部位によって、手足の感覚を司る神経が損傷されることです。 手足の感覚を司る神経が通っているのは、脳の中の「延髄」という場所の近くです。 この部分で脳梗塞が起きた場合、感覚神経にダメージが与えられ、ふるえやしびれなどが現れます。 また、半規管や耳石器などから得た感覚情報を処理するのは脳幹や小脳であるため、その部分にダメージが与えられるとめまいが引き起こされます。 歩き方がフラフラしていて、障害物がないのに躓く 歩き方がフラフラする、躓くなどの症状は、足の運動機能を司っている「運動神経」に損傷が起きていると考えられます。 また、それに加え、めまいのために起きている可能性もあるでしょう。 運動神経は、ふるえやしびれの項目でご紹介した感覚神経の近くを通っており、より「延髄」に近い部分にあります。 延髄よりも上の部分で脳梗塞が起きた場合は、運動神経に障害が起きる場合が多く、そのためにふらつきや躓きが引き起こされます。 延髄の機能の一部として、「前庭神経核」という部分がありますが、前庭神経核は体の平衡感覚を調整している部分です。 前庭神経核に障害が起きる「急性前庭症候群」では、体の不安定性やめまいが症状として現れますが、この疾患は約79%が脳梗塞によって引き起こされると言われます。 ふらつきや躓くなどの症状は、脳梗塞によって急逝前庭症候群になっている可能性があるでしょう。 出典:• 階段や段差があるところで、片方の足がよく引っかかる 段差で片方の足が引っかかるという症状は、いわば軽度の片麻痺が起きている状態だと考えられます。 躓きと同じく、運動神経と感覚神経にダメージが与えられ、足の感覚が鈍ることが原因でしょう。 運動神経と感覚神経のどちらにも損傷がある場合、麻痺に加えて感覚の鈍化やしびれなどが現れるため、足の動きをコントロールしにくくなります。 また、脳の大脳皮質にある「一次運動野」という部分は、筋肉の運動を支配しているとされています。 運動野は様々な筋肉の収縮を担当しているため、脳梗塞によって運動野に損傷があった場合、「運動神経や感覚神経は機能しているが筋肉がうまく機能していない」という状態になることも考えられます。 一次運動野から発せられた信号は、感覚や運動の情報を処理する脳幹に伝えられてから、初めて運動として成り立ちます。 そのため、一時運動野か脳幹のどちらかに損傷があると、片方の足だけうまく動かせないという状態になるでしょう。 指先が思うように動かなくなってきた 指先の細かな動きを実現しているのは、一般的に「大脳皮質」だとされています。 上の項目でご紹介したように、大脳皮質にある「一次運動野」は、指先の動きの制御も行っているのです。 そのため、大脳皮質に損傷があった場合に、指先が動かしにくい状態になりますが、その他にも「脊髄神経経路」に障害が起きている可能性も考えられます。 脊髄神経経路は、指先の複雑な動きを実現させている神経です。 そのため、脳から頚髄にかけての部分で脳梗塞が発症すると、脊髄神経経路に損傷が与えられて、指先を細かく動かせなくなることがあります。 その他、耳鳴りの項目でお話ししたことと同様に、「脊髄硬膜動静脈瘻」になると、後頭部と脊髄を包んでいる硬膜で血管に異常が起き、静脈から動脈へと血液が逆流し、血管が腫れることで脳梗塞を引き起こす場合もあります。 この場合も、脊髄の周辺で脳梗塞を発症することになるので、脊髄神経経路が侵されてしまう可能性は高いでしょう。 字が汚くなったといわれる 「文字が汚くなった」という症状は、「失書」という症状であり、脳の中でも、中前頭回後部、上頭頂小葉、側頭葉後下部、左角回から側頭葉のいずれかで脳梗塞が起きたときに、よく見られる症状だとされています。 特に、「上頭頂小葉」という部分は頭頂葉に位置していますが、頭頂葉は「文字の美しさ」を司っている部分です。 頭頂葉にダメージが及ぶと、書く文字の乱れが出てくると言われています。 その他、初めにご紹介した「中前頭回」は前頭葉に位置する部位で、「エクスナーの書字中枢」とも呼ばれています。 その名の通り、文字を書くための能力を有していますが、この部分に損傷があると、文字の置き換えがあるものの文字が汚くなる可能性は低いとされます。 そして、側頭葉に位置する「側頭葉後下部」と「左角回から側頭葉」は言語機能を司っている部分で、特に漢字を読み書きする能力に対して強く働くと言われています。 そのため、漢字のみが書けない、書くことが下手になった、という場合は、側頭葉部分で脳梗塞が起きている可能性があるでしょう。 簡単な計算が咄嗟にできないことが増えた 脳梗塞により計算ができなくなるという症状は、脳梗塞で血流が阻害されたことで、脳の計算を司る機能にダメージが与えられたことが原因ですが、どの部位と特定することはできません。 その理由は、例え簡単な計算であったとしても、「計算をする」ということ自体が非常に高次な能力だからです。 計算をするということは、脳のあらゆる部位を使用して、様々な働きを応用しているということになります。 そのため、「計算ができなくなる」という症状は、後頭葉、側頭葉、前頭葉、頭頂葉など、あらゆる部位の脳梗塞で現れる可能性があります。 これらの脳全体のネットワークによって計算が行われているので、どこか一か所でも障害が発生すると、計算能力が低下するのです。 特に、前頭葉や頭頂葉などで脳梗塞が起きた場合は、計算のしにくさに加えて、文字の書きにくさや左右が認識できないといった症状が現れ、「ゲルストマン症候群」という状態になる場合もあります。 物忘れが多くなった 脳梗塞の前兆である一過性脳虚血発作では、「物忘れ」のみが症状として現れる場合もあります。 物忘れは「高次脳機能障害」のひとつであり、運動神経の麻痺や失語などの言語障害と併発されないことも多いそうです。 その理由は、脳の中で記憶を司っている部分が、これらの機能とは別の場所にあるからです。 記憶という能力は、「海馬、脳弓、乳頭体、視床前核、帯状束、海馬」からなる回路で実現していますが、この回路は脳の内側にあります。 それに対して、運動や言語を司る部分は脳の外側になるため、脳の内側で脳梗塞が起きた場合は、「言語障害や麻痺がないのに物忘れだけが目立ってきた」という状態になります。 この回路は特に、直近に起きた出来事を記憶する働きをするため、最近の出来事だけ覚えていない、新しいことを覚えられない、といった症状として現れてきます。 また、脳梗塞や一過性脳虚血発作では、ある一定期間の記憶が全くない場合もあり、このような症状は「一過性全健忘」と呼ばれます。 顔や唇がしびれていると感じる時がある 一過性脳虚血発作のチェック法である「FAST」でもご紹介したように、脳梗塞を発症すると、顔に症状が現れる可能性が高いとされています。 その理由は、脳の一部である「視床」部分で脳梗塞を発症し、顔の感覚神経にダメージが与えられ、神経麻痺が起きるからです。 顔の感覚麻痺は、特に口の周辺や唇で起きることが多いと言われていますが、それは、他の皮膚と比較して、口の周りの末梢神経に感覚受容器がたくさん存在しているからだとされます。 顔や唇のしびれで特に注意した方が良いことは、しびれが起きている半身と同じ方の指に、同じようにしびれが感じられた場合です。 「視床」には顔の感覚神経がありますが、すぐ近くには手の感覚神経も存在しています。 つまり、同じ半身の顔と指にしびれが感じられるという場合は、反対側の方向の視床で、脳梗塞が発症していることになるのです。 手と口周辺にしびれが現れるこの症状は、「手口感覚症候群」と呼ばれています。 ろれつが回りにくくなった 脳梗塞の症状で「ろれつが回らない」という状態は、「運動障害性構音障害」、または「麻痺性構音障害」と呼ばれます。 言葉を発音する機能、発声する機能については、「中枢神経」によって制御されているので、中枢神経に障害が起きるとろれつが回らなくなります。 中枢神経による発音や発声は、脳内の様々な部分が相互に働き合って実現しているもので、前頭葉にある言語野、大脳皮質にある感覚野、小脳、大脳にある中心前回下部などがその機能を果たしています。 そのため、これらの回路の中のどこかで脳梗塞が発生すれば、ろれつが回らない状態になるのです。 特に、小脳部分で脳梗塞が発生した場合は、発音リズムよりも強弱の付け方が目立つようになり、発音が急に強くなる場合や、反対に強弱が全くない話し方をするなどの症状が顕著となります。 また、中脳部分だけに原因がある「中脳梗塞」と呼ばれる脳梗塞では、構音障害が起きやすいと言われています。 飲み物や食べ物が飲み込みにくく感じる 食べ物が飲み込みにくくなるという症状は、「嚥下(えんげ)障害」と呼ばれています。 脳梗塞の前兆として嚥下障害が起きる理由は、「延髄」という部分で脳梗塞が発症し、食べ物を飲み込むときの情報が脳に伝えられなくなるからです。 「食べ物を飲み込む」という機能は、食べ物が喉を通ったときに、「上喉頭神経」から「延髄」へと情報が伝えられることによって実現します。 ですが、延髄の神経回路に障害が起きると、その信号が伝わるのが遅くなるため、食べ物をうまく呑み込めなくなります。 そのため、脳の中でも延髄、橋、中脳、間脳を含む脳幹で脳梗塞が起きた場合や、多発性脳梗塞、広範囲脳梗塞の場合に嚥下障害が起きやすくなります。 延髄で起きる「延髄梗塞」には、延髄外梗塞と延髄内梗塞の2種類がありますが、延髄外梗塞では、延髄の下の方にある「疑核」という部分に障害が発生する場合でも、嚥下障害が引き起こされます。 疑核は、喉の筋肉の動きを制御している部分で、脳梗塞患者で疑核にダメージがある例では、非常に高い確率で嚥下障害が起きるそうです。 痰がからんだり、むせこむことが増えた 痰がからむ、むせるという症状が前兆として現れる場合は」、「舌圧」が低下して、舌をうまく使えなくなっていると考えられます。 唾液を飲み込む、痰を吐き出すなどの行為は、舌がうまく動いてその機能を果たしているのですが、舌圧が低下すると舌をうまく動かすことができなくなります。 舌圧の低下は、脳梗塞の前兆として「嚥下障害」が引き起こされるときに特に頻繁に現れ、手足の麻痺が見られる場合は、麻痺している側の舌圧が低くなるとされています。 舌圧の低下は、先にご紹介した嚥下障害の原因にもなりますが、嚥下障害が起きていない場合でも、舌圧が低下している可能性があります。 その場合は、食べ物の飲み込みにくさを感じないものの、むせる、痰が絡みやすくなるなどの症状として現れるでしょう。 また、次でご紹介しますが、声帯を動かすための神経に障害が起きていて、声帯に隙間ができることでもむせやすくなります。 声がうまく出ないと感じることがある 声が出せなくなるという症状は、脳梗塞による「運動の調節障害」が進行していると考えられます。 発声するには、唇や舌、声帯を動かす必要がありますが、これらの器官の中のどこかに麻痺が生じていた場合に起きる症状です。 この症状は「声帯麻痺」と呼ばれており、主に「反回神経」が障害を受けている際に現れます。 脳の中にある反回神経の中の一つに、「迷走神経」という神経があります。 この迷走神経は、喉の運動を司る神経として、声帯を運動させる役割を担っているのです。 迷走神経にダメージが及んで神経麻痺が起きた場合、声帯の片方のみに隙間が開き、うまく声を出せなくなる場合があります。 声帯に隙間が開いた場合、水分や唾液が隙間に入りやすくなり、先にご紹介した「むせやすくなる」という症状に繋がる可能性もあるでしょう。 また、反対に声帯が隙間のない状態で麻痺が起きると、呼吸がしにくくなるという症状が引き起こされます。 夏は特に注意!脳梗塞と熱中症の症状の違いは? 脳梗塞の前兆は上記で説明した通りですが、 これと似た症状を持つのが熱中症です。 熱中症の症状も、脳梗塞の前兆と同じく、 めまいや頭痛、ふらつきやしびれといったもの。 そのため、熱中症だと思っていたら、脳梗塞だった ということも少なくありません。 では、どこで脳梗塞と判断するのか。 脳梗塞の場合、麻痺症状が出ている可能性があるため、 両手を上に上げて、どちらかが上がらなくなっている場合は、 脳梗塞を疑うようにしましょう。 脳梗塞の前兆が感じられたら ご紹介してきたように、脳梗塞の前兆症状は非常に多く、梗塞が起きている部位によって様々です。 ですが、どの症状が現れていたとしても、共通して言えることは、そのまま放置すれば重篤な脳梗塞に発展して、重症化する可能性が高いということでしょう。 そのため、脳梗塞の前兆が感じられた場合には、例え小さな症状であっても、専門の医療機関を受診することが大切です。 ただし、実際に脳梗塞ができておらず、一過性脳虚血発作の症状として現れてきた場合もあります。 その場合は、医療機関を受診しても病巣が見つかりません。 そのため、症状が現れたときの様子を、医師に詳細に伝えなければ正しい診断がなされなくなってしまいます。 医療機関に行く前にしておきたいこと 一過性脳虚血発作が起きて、既に血栓の詰まりが解消されてしまった場合のことも考えて、引き起こされた症状を正確に、詳しく伝えられるようにしておきましょう。 ・症状はどの部位に起きたのか? ・症状が起きていた時間は何分くらいか? ・どの程度の症状が起きたのか? これらのことを頭の中でまとめてから、すぐに医療機関に行くようにしてください。 また、症状が起きた本人は、焦りから正確に覚えていない可能性もあるでしょうから、家族や友人など、症状が起きたときに周りにいた人から詳しく聞くことも大切です。 診断の役に立ちそうな情報があれば、全て医師に伝えられるようにしましょう。 脳梗塞の予防をする 脳梗塞の前兆の症状が起きて、診断を受けても脳梗塞が見つからなかった場合は、脳梗塞の予防を始めることをおすすめします。 一過性脳虚血発作であったのであれば、そう遠くない将来に脳梗塞を発症する可能性もあるため、出来る限りの予防をしましょう。 高血圧対策、コレステロールのコントロール、禁煙、運動、食生活の見直しなどはもちろんのこと、血液をサラサラにする成分を積極的に摂ることも効果的です。 高血圧をすぐに改善することは難しいですが、血液の流れを改善する成分の摂取であれば、その日から脳梗塞予防を始めることができます。 参考: 脳梗塞の症状 脳梗塞は、血流が止まって壊死した脳の部分によってその症状が異なります。 後遺症が残ることも多いため、 日常的な予防対策が重要となります。 主な症状は以下の通り。 片側の手足・顔面が脱力したり、筋力が低下して片麻痺・半身麻痺となるケースがとくに多く見られます。 右脳がダメージを受けた場合は左半身が麻痺、左脳がダメージを受けると右半身に麻痺を負うことになります。 また、感覚を司る神経は、運動神経と経路が同じなため、麻痺に感覚障害が伴うこともあります。 慢性期になると痛みを覚えることもあり、日常生活への影響が懸念されます。 これを高次脳機能障害と呼びます。 新しいことが覚えられない・過去を思い出せない・聞いても理解できない・直前の出来事を忘れるなどの症状が起き、日常生活にさまざまな支障をきたします。 原因の4割が、脳出血や脳梗塞などによる脳血管障害と考えられています。 摂食・嚥下に障害が出ると誤嚥(食べ物が気道に入ること)が多くなり、肺炎などの炎症を起こすこともあります。 かくれ脳梗塞に注意 「かくれ脳梗塞」とは、非常に小さな脳梗塞のこと。 MRI検査などで発見されることが多く、 40代では3人に1人、 50代では2人に1人の割合でこの症状が認められるとのことです。 かくれ脳梗塞は無症状であることが多く(無症候性脳梗塞)、たとえ症状が合っても短時間で回復してしまうのが特徴。 そのため重大な事態だと認識されず、放置されることがほとんどです。 しかし、かくれ脳梗塞を持っている人は 「5年以内に約3割の人に大きな発作が起こる」と警告されているため、軽視するのは厳禁です。 かくれ脳梗塞は生活習慣病のひとつと心得、普段から脳梗塞の予防に努めることが大切です。 それでは、かくれ脳梗塞を発見するには、一体どのようにすればよいのでしょうか。 自覚症状がない以上、自分でかくれ脳梗塞を発見することは難しいように感じるでしょう。 そこでこちらでは、かくれ脳梗塞の原因や、発見するためのチェック方法などをご紹介します。 脳梗塞を予防するためにも、ぜひこれらの項目を覚えておいてください。 かくれ脳梗塞の原因とは? かくれ脳梗塞は脳梗塞であることに間違いなく、正式名称は「無症候性脳梗塞」と言います。 そのため、かくれ脳梗塞の原因は、脳梗塞発症の原因と同様です[注8]。 高血圧• 糖尿病• 脂質異常症 これらの、3つの危険因子を正しく管理していないことが最大の要因ですが、さらに、次のようなものもかくれ脳梗塞を発症させるリスクを上昇させます[注9]。 メタボリックシンドローム• 日常的なストレス• 心房細動などの心疾患 これらの項目を管理することは、血圧を安定させることと同じように重要なポイントとなるので、生活習慣にも十分配慮する必要があるでしょう。 かくれ脳梗塞のチェック方法 かくれ脳梗塞を発見するためには、MRIやCTでの撮影を行う必要があります。 そもそも、かくれ脳梗塞という診断基準は、「症状はないけれど画像診断上は脳梗塞である」ということです[注10]。 かくれ脳梗塞は無自覚であるため、脳ドックなどを行った際に、偶然発見されることがほとんどです。 定期的に健康診断や人間ドックを受けている方は、積極的に脳ドックの検診を受けるようにしましょう。 また、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの指摘を受けている場合も、定期的に脳ドックを受けてください。 これらの検査が、恐ろしい脳梗塞を未然に防ぐためのポイントとなります。 脚注:参照元サイト [注1] [注2] [注3] [注4] [注5] [注6] [注7] [注8] [注9] [注10] 脳梗塞の予防に重要なポイント 脳梗塞を予防するためには、危険因子である高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病を防ぐことが、もっとも大事なポイントのひとつ。 そのためには、 栄養バランスのとれた食生活が必須です。 ただ、そんなわかりきったことを言われたところで、すぐにいまの食生活を変えることができないものですよね。 一度発症した人が再発予防するのと、脳梗塞を予防するのとでは、どうしても心構えに違いが出てしまいます。 本来は食事や食習慣を根本から見直す必要がありますが、機能性表示食品やトクホなどのサプリや飲料の摂取を習慣化して、脳梗塞や心筋梗塞の予防をするのもひとつの方法ではないかと思います。 いくつかの有効成分を下記ページで紹介していますので、興味のある方は下記ページを要チェック。 なかでも酵素の役割には注目していただきたいです。 【脳梗塞の前兆 ケース1】こんな心当たりありませんか? ある日突然体に異変が起こったけれど、すぐにその異変は消えてしまった…。 そんな経験はありませんか? もしかするとその体の異変は、脳梗塞の前兆症状として現れたのかもしれません。 前兆が現れてから数か月後、突然脳梗塞で倒れるという経験をする方も多いので、次のような症状が現れたら、脳梗塞を発症する前に対策を練ることが大切です。 最初に異変を感じたのは「視界の暗さ」だった Aさんが最初に感じた異変は、視界が急に真っ暗になったことでした。 ある日の午後、家でゆっくりと過ごしていたAさんの視界は突然欠け、目の前が真っ暗になってしまったのです。 そのとき家の中にはAさんしかおらず、視界が真っ暗で歩くこともできなかったため、不安になりながらも「目が疲れているのか」と思って目を閉じました。 そして、5分程経った頃に恐る恐る目を開けてみると、視界の異常はありません。 そこにはいつも通りの景色が広がっており、まるで何事もなかったかのようです。 その後も特に体に異変がなかったため、おかしいとは思いつつも、Aさんが病院を受診することはありませんでした。 1週間後の朝、突然現れた「手足の麻痺」と「言語障害」 その後、何事もなかったかのように生活をしていたAさんですが、視界が真っ暗になってから約1週間後、前兆として手足の麻痺を体験することになります。 ある朝、いつも通りに起床したAさんは、ベッドから起きて立ち上がろうとしたとき、足に力が入りにくいことに気が付きました。 ベッド横にあるメガネを取ろうとすると、手にも力が入らず、家族を呼ぼうと思っても上手く発音できません。 しばらくベッドに横になっていたところ、また5分ほどで手足は動くようになり、言葉も普通に発することができるようになりました。 このときもAさんは病院を受診せず、そのままいつも通りの1日を過ごしたのです。 前兆が現れたら発症直前!脳梗塞発症の予防をしよう 視界の不良、手足の麻痺を経験しつつも病院に行かなかったAさんは、その1週間後に脳梗塞を発症させました。 前兆である症状が起きたときに病院に行っていれば、脳梗塞発症は防げたでしょう。 脳梗塞と言えば、突然倒れるというイメージがありますが、このように前兆が現れることは珍しくありません。 前兆が現れたら、まずは病院を受診することと、脳梗塞の予防法と改善法を実践することが大切です。 いつ自分の身に降りかかるとも知れない脳梗塞。 恐ろしい疾患ではありますが、生活習慣を整えることで予防できるものでもあります。 脳梗塞の予防、動脈硬化の改善のためにも、その対策法を知っておきましょう。 【脳梗塞の前兆 ケース2】生活習慣の乱れはありませんか? こちらでは、生活習慣の乱れが脳梗塞発症につながった例をご紹介します。 この例は、脳梗塞のリスクを確実に高める生活習慣ですが、同じような生活習慣を送っている方は、恐らくたくさんいるでしょう。 毎日の楽しみは「タバコ・飲酒・揚げ物」 Bさんは50代の男性ですが、とにかく脂っこい食事とお酒が大好きです。 毎日の楽しみは、家に帰って揚げ物をつまみにしながらビールを飲むこと。 ビールの量もかなり多く、1日に2L近く飲んでしまうことも珍しくありません。 そして、Bさんはヘビースモーカーでもあり、休みの日には1日に2箱ほどのタバコが無くなってしまいます。 さらに、普段から体を動かすこともほとんどなく、なにか運動をしなければと思ってはいましたが、体が太ってしまったため運動も億劫です。 そんな生活をしているせいか、会社の健康診断では、「高血糖・高血圧・高コレステロール」で注意を受けていました。 そのような結果になる理由が、生活習慣にあることはBさんもわかっていましたが、やはり好きなものを我慢することは難しかったのでしょう。 仕事中に突然の「手の痺れ」と「胃の不快感」 そんな生活を続けていたある日、Bさんは仕事中に突然手の痺れを感じました。 パソコンのキーボードを触ったところ、指先にびりびりとした感覚が走ったのです。 「漏電しているのか?」と思ったほどの感覚でしたが、すぐにその感覚はなくなってしまいました。 Bさんはそのまま仕事を続けていましたが、2~3時間後、またびりびりした感覚が戻ってきたのです。 そしてその時は胃に強い不快感もあり、仕事ができないくらいの状態となったため、Bさんは病院に行きました。 生活習慣の乱れは大敵!脳梗塞リスクを確実に高める 脂っこいものが多い食生活、運動不足、夜型の生活に睡眠不足など…。 生活習慣が乱れていることは、脳梗塞の大きな原因となります。 Bさんは前兆症状が現れた時に病院に行ったため、脳梗塞の発症を防ぐことができました。 ですが、生活習慣の乱れを整えていれば、ここまで深刻な事態になることはなかったでしょう。 脳梗塞を未然に防ぐためには、どうすれば脳梗塞を予防できるのか、そのための理想的な生活習慣を知り、実践に移していくことが最も大切なことです。

次の

脳卒中の初期症状を見逃さない!ACT FASTで3つのポイントをチェック

脳卒中 初期 症状

脳卒中に克つ三原則 もくじ• 昔からの言い伝えを捨てる 脳卒中発作というと、「突然、意識を失って倒れる病気」と思っている方が案外、多いようです。 しかし、こうしたひどい症状で発症するのは一部に過ぎません。 脳卒中が起きたら「患者さんを動かさずに、安静にして様子をみる」という昔からの言い伝えも実は間違いです。 このページ は、脳卒中についての誤解を解消するためだけでなく、発作の現場に居合わせた人が適切な手当てをし、発症から3~6時間以内に初期治療を受ければ、劇的な回復が可能なことを知っていただくためにまとめました。 次に、どんな人がかかりやすいか、日々の生活で注意すべき<危険因子>を取り上げ、予防のできる<生活習慣病>であることも示しました。 高齢社会にのしかかる脳卒中も、正しい医療情報とそれにもとづいた実践で克服できる病気です。 まさに「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」なのです。 症状は百人百様 脳卒中が起きた時、本人も周囲の人もそれと気がつかず、様子をみている間にどんどん症状が悪化し、病院に運んだ時は手遅れということもまれではありません。 そこで、脳卒中はどういう起こり方をし、どういう症状を伴うのか -- をまずよく知っておくことが大切です。 場合は「重症の脳出血やクモ膜下出血、さらに脳塞栓の一部」で脳卒中全体からすればごく一部です。 むしろ、脳卒中とはなかなか判断できない症状から始まることが多く、障害を受ける脳の場所やその程度によって百人百様といってよいでしょう。 まずこのページからのを見て下さい。 代表的な症状をまとめました。 症状の多彩さは一目瞭然です。 こうした症状のうち、ひとつだけが出現することもありますし、いくつかの症状が重複して出る場合もありますから注意が必要です。 には、症状を整理し、具体的に記しました。 脳卒中発作が疑われる時、このとを思い出してほしいのです。 突然、バットで殴られたような激しい頭痛が生じた場合は、クモ膜下出血(脳の表面の血管が破れて出血する)が疑われます。 それ以外の脳卒中(脳梗塞、脳出血)で最も多い初発症状は、手足の力や感覚の異常です。 脳卒中の症状は体の片側に 脳の右側が体の左半分、脳の左側が体の右半分の神経を支配しています。 ですから、症状は一般に「体の半分だけ」に出現するという特徴があります。 つまり、顔と手足といった離れた身体部分の、左右どちらか半分だけに運動や感覚の異常が急に出た場合には、まず脳卒中と考えて間違いありません。 症状の起こり方は? 脳卒中の症状は急に現れることが多く、たいていは発症日時がはっきりしています。 夜中にトイレに起きた時や、朝、目覚めた時に異常に気づくか、昼間、仕事中に急におかしくなるというパターンがほとんどです。 最初の症状が、そのまま軽くなり消えることもありますが(一過性脳虚血発作など)、様子をみているうちにどんどん悪化したり、他の症状が加わったり、いったんは消えた症状が、起き上がったとたんに再び出現し、こんどは元に戻らないこともあります。 発病したら、どうするか <発症後3~6時間以内に初期治療を受けること> -これが鉄則です。 初期治療によって、その後の悪化を防ぎ、劇的な効果も望めるようになってきたからです。 反対に、診療の機会が遅れると、みすみす治療による回復のチャンスを失うことになり、症状がさらに悪化したり、複雑な合併症が生じたりします。 脳卒中が起こったら、 「一刻も早く、専門医療機関を受診すること」に尽きるといってよいでしょう。 自宅で安静にして様子をみるのは、過去の話となりました。 兆候が出たら、すぐ専門の医療機関へ (1)まず すべきこと……(意識がある時) とにかく周囲の人に助けを求めること、できるだけその場で横になることが原則です。 横向きに寝る場所が近くになくても、自分で立って歩かない方が無難です。 脳の血管が詰まって症状が出ている時には、歩くと脳への血流が悪くなり、脳の障害がさらにひどくなる恐れがあるからです。 周囲の人は、マットや毛布などに患者さんを乗せて動かし、快適な場所に寝かせましょう。 これは脳への血流を保ち、血圧の上昇による出血の悪化や、再出血に対する予防のためです。 マットや毛布に乗せて動かす (2)まず すべきこと……(意識がない時) 呼びかけたり、体をゆすったりしても反応がない時、いったん目を開けてもすぐに閉じて眠り込む場合、さらに、目は開いていても応答がとんちんかんの時は、周囲の人が慎重に機敏に対応しなくてはなりません。 この時の手当てのポイントをにまとめました。 脳卒中の発症後、ただちに生命が危険となるのは、重症のクモ膜下出血を除けばほとんどありません。 だから落ち着いて• 救急隊が応急処置をしやすく、しかも救急車に運びやすい場所に患者を移す• 横向きに寝かせる• 楽に呼吸できるようにし、吐いたものがのどに詰まらないようにする の3点をすぐに実行してください。 (3)救急車を呼ぶ 脳卒中が疑われる時は、一刻も早く専門医療機関での受診が必要になります。 通院治療中で、かかりつけの医師がいる場合は、電話で相談し、専門の医療機関を紹介してもらいましょう。 すぐに連絡がつかない場合は、直ちに119番に電話し、救急車を呼ぶこと。 受診予定の病院には、あらかじめ家族、かかりつけ医、救急隊から連絡し、患者の病状を説明し、受け入れ体制を確かめておくことも大切なポイントです。 重症の場合はもちろん、軽症と思われる時も救急車を利用してください。 これは一刻も早く搬送するためであり、また途中で容体が急変することもあるからです 救急車が他の現場へ出動中などで、時間がかかる時は、家族や周りの人が車を運転し、患者さんは座席に横向きに寝てもらって運ぶ必要があります。 患者さん本人が運転して病院へ向かうのは絶対にやめるべきで、現に本人が運転したために大事故を起こすとか、取り返しがつかないほど病状が悪化した例もあるのです。 中には、大きな発作が起こる数日~数週間前に一時的な軽い発作が先行することがあります。 脳梗塞の前触れとして、脳梗塞とまったく同じ症状が短時間(多くは数分~数十分、長くても24時間以内)だけ出現するものを、一過性脳虚血発作といいます。 恐ろしいクモ膜下出血の発作前に「軽い頭痛発作(警告発作)」や「ものが二重に見える」などの症状が出ることもあります。 症状が一時的で軽いために、たいしたことはないと安易に考えがちです。 しかし本質的には重症の脳卒中発作と同じメカニズムで起きていますから、そのうち再起不能の発作に襲われる危険性が高いとみるべきです。 一過性脳虚血発作 マヒが出た よくなった しかし… 前触れがない病変の場合も 小さな脳梗塞の中には、症状の出ないものもあります。 クモ膜下出血の原因となる血管の瘤(こぶ)も、人によって軽い頭痛を伴う警告発作がみられますが、ほとんどの場合は瘤が破れるまで症状は出ず、沈黙のままです。 こうした無症候性病変も、最近では発作が起こる前に見つけることが可能になりつつあります。 再発率が高いから 脳卒中発作を起こした人の再発率は、年間5~10%とかなり高いことがわかっています。 日頃から、家族とともに脳卒中の症状などについて知っておき、緊急時にどうするか主治医とよく相談しておきましょう。 発作はどこで起こるかもしれません。 その時に備え• 通院中の医療機関名、電話番号• 診療科と主治医名• 常用薬剤名• 自宅など緊急連絡先と電話番号 などを記したメモをいつも身に付けておきたいものです。 どんな人が脳卒中を起こしやすいか 脳卒中は脳の血管が破れて出血したり(脳出血、クモ膜下出血)、血管が詰まって血液が脳に流れにくくなったり(脳梗塞=脳血栓・脳塞栓)して起こります。 脳卒中発生までのプロセスを、次ページにまとめました。 脳卒中は、高血圧や糖尿病など、いわゆる <生活習慣病>を持っている人によく起こりやすいのです。 これらの病気は、脳血管の動脈硬化の原因となったり、心臓内に血液のかたまりをつくり、これが飛んでいって脳血管をふさいだりします。 また、こうした病気には• 塩分、糖分、脂肪の取り過ぎ• 喫煙や酒の飲み過ぎ• 運動不足• 過剰なストレス といったライフ・スタイルが深く関係していますから、 <生活習慣病>と名付けられています。 (以前は成人病と呼ばれていました) さらに、性別、遺伝的な素因、年齢なども脳卒中発生に深くからんでいます。 これらの要因をまとめて 〈脳卒中の危険因子〉と呼んでいます。 それが最も確実な予防法であり、高齢社会を健やかに生き抜く知恵なのです。 脳卒中発生までのプロセス 表1 脳卒中の代表的な症状 1. 頭痛やめまい• 回転性めまい(しばしば吐き気、おう吐を伴う) 2. 意識の異常• 意識がもうろうとし、反応が鈍い、とんちんかん• わけもなく暴れる 3. 手足の力の異常• ろれつが回らない• 顔面を含む半身の脱力• 口の片側からよだれが出る、食べたものがこぼれる• 食事中にはしを落とす、字がうまく書けない、手の動きがぎこちない• 足の片側でよくつまずく、片方のスリッパが脱げやすい、片足を引きずる、壁伝いか手すりを使わないと歩けない 4. 手足の感覚の異常• 唇の周囲と片方の手のひらの感覚が同時におかしくなる• 顔の片側と左右どちらか一方の感覚がおかしくなる• 入浴した時に体の半分は風呂の熱さを感じない 5. 言語の異常• 言いたいことがうまく言えない、書けない• 聞いた言葉や読んだ文章が理解できない 6. 目の異常• 片方の目が突然見えなくなる• 視野が半分になる• ものが二重に見える 7. バランスの異常• 力はあるのに、うまくものがつかめない• 座ったり、立ったり、歩いたりするのにバランスが取れない 8. その他• 突然の記憶障害• けいれん発作 表2 意識のない脳卒中患者の応急処置 1. 適切な場所への移動• 敷物などに乗せ、処置や運び出しがしやすい場所に移す• 戸外であれば、風通しのよい日陰に移す• 頭をできるだけ動かさない(とくに前に曲げない) 2. 気道の確保と誤飲の防止• 衣服や部屋などの環境調節• 上着のボタンを外し、ズボンのバンドを緩める、腕時計、眼鏡、入れ歯などを外す•

次の