尿道 炎症。 尿道が痛い・違和感

尿道炎

尿道 炎症

尿道炎とは 尿道炎は、体外に触れることがある尿道を通じて細菌やウィルスが侵入・感染して炎症を起こす病気です。 尿道炎などの泌尿器に細菌などが感染して起こる病気を「尿路感染症」といいます。 原因 尿道炎は、排尿時などに尿道から細菌などが侵入して感染症を起こし、尿道が炎症を起こすことで発病します。 尿道に入り込む細菌の中には、腸内細菌である大腸菌も含まれます。 尿道炎の原因となる細菌は、尿路感染症を引き起こす細菌と同じものであることがほとんどのため、放置しておくと遡上して膀胱炎や腎盂腎炎などを発病させる場合があります。 男女間の発症率の違い 尿道炎の患者の割合は、圧倒的に男性が女性を上回っています。 これは、男女の身体の違いに理由があるといわれます。 男性の方が女性よりも尿道が長いため尿道炎を起こしやすく、女性は尿道が短いため侵入した細菌などが膀胱に達しやすく膀胱炎を起こしやすいためと言われています。 症状 尿道炎の主な症状としては、「排尿時に痛みを伴う」ということがあります。 尿道の内部が炎症を起こしているため、尿がしみやすくなっているのです。 炎症を起こした尿道からは透明または緑黄色の膿が出ることもあります。 尿道炎は発達すると頻尿や尿道狭窄を起こし、炎症に膿みが溜まって膿瘍になり尿道に深いダメージを与えることがあります。 感染 尿道炎は、場合によっては異性に原因となる細菌を感染させてしまうことがあります。 これは尿道炎の原因となっている細菌の中には、粘膜接触による感染能力を持っているものが含まれているためです。 尿道炎を起こしている場合は、出来るだけ早く根治治療を行わなければ自分が感染源になることも充分にあるのです。 尿道炎の治療法 尿道炎の治療に当たって、原因となる細菌を特定するための検査を受ける必要があります。 原因を特定しないままで治療を行うことは、症状の悪化にも繋がるからです。 検査 尿道炎の検査には、通常の尿検査に加えて膿の検査を行います。 膿の検査には尿道から細い綿棒を入れて、尿道内部の膿を擦り取って検体を採取する方法がとられます。 検査の前には、排尿を行わないように我慢する必要があります。 排尿すると膿が尿で押し流されて、検体の採取が出来なくなることがあるのです。 治療 尿道炎の治療には、原因となっている細菌やウィルスに効く抗生物質を数日間に渡って投与する薬剤療法が取られます。 抗生物質は、腎臓を通って尿に混じって排出されるという性質があるため、非常に有効な治療法といえます。 しかし、抗生物質の投薬を医師の処方を無視して行うと、菌を除去できず症状を悪化させてしまうことがあります。

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尿道が痛い!排尿痛が起きる原因とは?病気に注意!

尿道 炎症

何度も陰部の腫れ、違和感や痛みを感じると、「ひょっとしたら、変な病気かな?」と不安に思ってしまいますよね。 でも、場所が場所だけに、人に聞くのも恥ずかしいですし、病院に行くのも躊躇してしまう、という人が多いのではないでしょうか。 しかし腫れの症状が発生している場合、性病の可能性が非常に高いので、その状態で放置していても自然に治癒するにはかなりの時間も要しますし、性感染症をどんどん広げてしまいます。 ですので、一刻もはやく婦人科や性病科に通院して治療を開始することが重要といえます。 そこでここでは、陰部が腫れる原因とその対処法をそれぞれ紹介していきます。 どの様な病気の可能性があるかについて明らかにして治療を開始していきましょう。 この記事の目次• その理由について紹介します。 デリケートゾーンは角質が非常に薄くなっている 私たちの皮膚の表面には、「角層」という薄い膜があります。 厚さはだいたい50分の1ミリで、ほぼラップと同じぐらいの厚さです。 この角層は、体内にバイ菌などが入るのを防ぐバリアのような働きをしていますが、角層は体じゅう同じ厚さではなく、部位によってそれぞれかなり違いがあります。 例えば、腕など、体の大部分は角層が14層から15層ですが、それに対して手のひらは50層、足の裏は70~80層、かかとは100層と非常に厚みがあり、それだけ傷つきにくくなっています。 一方、角層の薄い部分もあり、顔は10層、まぶたは7~8層しかありません。 ところが、それよりももっと薄い部分があるのです。 それが陰部で、角層はわずか4~5層です。 角層が薄いところは、自由に伸縮させることができるのですが、その半面、外部から保護する機能が弱く、刺激を受けやすい場所と言えます。 そのため、陰部は、体の部位の中でも、特にデリケートなのです。 例えば、下着で擦れてしまったり、性行為などで陰部が傷つくと、そこから菌が入り込み、炎症を起こして、陰部が腫れてしまうのです。 また、腫れの他にも、赤みやかゆみ、痛みといった症状を伴うことがあります。 では、陰部が腫れやかゆみ、痛みがでてしまう病気とはどのようなものがあるのか、そのいくつかを紹介しましょう。 亀頭包皮炎 これは男性のみですが、亀頭包皮炎とは、ペニスが炎症を起こしている状態のことです。 ペニスの先端部分である亀頭から、その亀頭を包む皮膚である包皮に炎症が発生します。 性病というイメージを持つ人がいるかもしれませんが、亀頭と包皮の間に垢が溜まり、そこに細菌が感染することで起こるため、実際には子どもにも起こりうる病気です。 一般的に、菌の潜伏期間は1~7日程度だとされ、その間は症状がなく、文字通り体にひっそりと潜伏しています。 症状としては、陰部の先が赤くなったり、腫れ上がったりして痛くなります。 また、白いカスが亀頭周辺にたまったり、包皮が赤く腫れてかゆくなり、悪化すると水ぶくれができる場合もあります。 排尿時にも痛みを伴うため、場合によっては手術が必要になることがあります。 ・亀頭包皮炎の原因は? 亀頭包皮炎の原因菌は、カンジダや雑菌が多いようです。 カンジダは、真菌というカビの一種で、人間の体内には常に存在している「常在菌」です。 通常は人体に害を与えず、病原体の侵入を防ぐ働きをしながら共存していますが、風邪を引いたり、疲労がたまっていたり、睡眠不足やストレス状態になると、免疫の働きが弱くななり、カンジダが異常に増殖して、かゆみや腫れなどの炎症を起こすのです。 また、病気で抗生物質などを服用すると、悪い菌だけでなく、消化管などに常在して真菌が増殖するのを抑えている有益な細菌も死んでしまい、真菌が異常に増えてしまうことがあります。 同じく、黄色ブドウ球菌や大腸菌などの雑菌も常在菌ですが、カンジダと同じように抵抗力が弱くなると増殖しやすく、免疫の働きが弱い子どもや病人、高齢者には、症状が強く現れることがあります。 ペニスを不潔にしていると、付着した尿や老廃物などを栄養してこれらの菌が増殖します。 そこに、性行為や自慰行為、洗いすぎによって、ペニスに傷がついてしまうと、そこから菌が入り込んで炎症を起こしてしまうのです。 さらに、ペニスが包茎の状態だと、亀頭周辺の湿気が多くなるため菌が増えやすくなるようです。 外陰炎・カンジダ膣炎 こちらは女性のみの症状ですが、外陰炎とは、外陰部が赤くただれて激しい痛みやかゆみが起きた状態をいいます。 炎症が続くと、皮膚や粘膜が白っぽくなり、かゆみが慢性化してしまいます。 外陰部の炎症が長期に渡って治癒せず、繰り返したり、慢性化したりしている場合には、外陰部の皮膚が厚くなって腫れる、白っぽく変色するといった「硬化性苔癬」という症状が現れることがあるため注意が必要です。 症状が悪化すると、外陰部意外にも足の付根側の部分や、肛門付近にまで広がることがあるので注意しましょう。 ・外陰炎の原因は? 外陰炎の原因は、下着の摩擦や蒸れ、おりものや月経血の刺激、また、外傷や外陰部の洗い過ぎ、性感染症など、さまざまな場合があります。 外陰部がかぶれたぐらいなら、特に治療をしなくても、数日そのままにしていれば治るようですが、ストレスや疲労などで免疫力が低下していると、細菌が増殖しやすくなり、腫れも治りにくくなってしまいます。 例えば、カンジダというカビが原因の外陰炎だと、白いおりものがポロポロと出て、外陰部に激しいかゆみが生じます。 おりものが付着すると、陰部が赤く腫れて痛くなることもあります。 症状が進行すると、外陰部だけでなく、膣にも発熱や腫れが生じることがあります。 外陰炎には・など菌によって名称が異なります。 尿道炎 尿道炎とは、尿が膀胱から体の外に排出されるまでの管である「尿道」が細菌に感染して炎症を起こしている状態をいいます。 この病は、男女ともに発生する可能性があります。 陰部の腫れ以外の症状としては、通常、排尿の時に痛みを覚えたり、頻尿になったりします。 尿道炎を放置したまま治療を怠ると、結果として尿道が狭くなってしまうことがあり、こうなると、膀胱や腎臓に感染症の発生するリスクが高まります。 さらに悪化すると、尿道の壁にできた膿瘍が破れてしまい、皮膚や腟、直腸などまで穴が通って、そこから尿が流れ出ることもあります。 ・尿道炎の原因は? 尿道炎は細菌、カビ、またはヘルペスウイルスなどのウイルスに感染することによって発生します。 女性患者の場合、健康な時にも腸に生息している細菌が、尿道に入り、疲れやストレスなどで免疫力が落ちることによって繁殖して炎症が起きる場合が大半です。 女性の尿道は、男性と比べて3分の1ほどしかないので、細菌が尿道から膀胱にたどり着きやすく、膀胱炎を併発することが多いようです。 男性の場合は、尿道の開口部が肛門から離れた位置にあるため、細菌が肛門から尿道に入り込むことは珍しく、発症の可能性は女性と比べると低くなります。 ただし、淋菌という細菌によって引き起こされる尿道炎もあり、主に性行為によって2~7日の潜伏後に発症することもあるようです。 「淋病」とも言われます。 男性がかかると、膿の出現や、尿道の不快感、かゆみ、排尿困難などの症状が現れます。 女性が淋菌に感染した場合は、尿道への痛みは少ないのですが、排尿困難や頻尿などの症状を伴う「子宮頸管炎」につながったり、子宮内膜を通って卵管および骨盤腹膜へと感染が広がり、骨盤内炎症性疾患を引き起こす可能性もあります。 この骨盤内炎症性疾患を繰り返した場合には、患者の5人に1人程度が不妊になると言われているため、注意が必要です。 3日以上経っても治らず、黄緑色の膿が出て来るようならば、淋病性の尿道炎の可能性が高いと思われます。 バルトリン腺炎・バルトリン腺膿瘍 バルトリン腺という膣の外に存在している分泌腺が詰まることや細菌感染を起こすことで炎症や腫瘍などを形成する病気になります。 バルトリン腺は性行為の際に、滑りを良くしたり、膣内を酸性からアルカリ性に変化させて妊娠しやすくするなどの効果を持っているバルトリン腺液を分泌する器官になります。 このバルトリン腺はちょうど膣の5時と7時の位置に存在していて、膣のしたのほうが腫れていたり、炎症している場合に・バルトリン腺膿瘍どちらかの病気の可能性が考えられます。 症状としては、腫瘍の部分の激痛、皮膚の赤らみ、腫瘍の場合には最大2cm以上の大きさに膨れ上がることもあり、手術によって治療を行います。 再発することもありますので、その場合はまた追加手術を行って再発を食い止める治療を行います。 バルトリン腺膿瘍の場合は左右どちらか片方のみに発生します。 両方が腫れるということは基本的にありませんので、その点を特徴として知っておきましょう。 バルトリン腺炎・バルトリン腺膿瘍の原因は? バルトリン腺炎の原因は大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌などの便に含まれている菌からの感染症が主な原因になります。 女性器は肛門と近い位置に粘膜や器官が存在しているので、拭き取った際などに付着しやすくそれが原因で感染しやすい傾向があります。 また淋病や性器クラミジアなどの性感染症となる菌が原因となって問題が発生する場合もあります。 バルトリン腺膿瘍の原因は上記でも挙げた細菌から管の詰まりを発生させて膿が内部に溜まってしまった状態になります。 ですので、炎症が進行した状態が膿瘍という症状になります。 ある程度の大きさに成長するまでにはかなりの時間がかかりますが、ある程度膿が溜まってくると激しい痛みが発生し、その周囲は熱を持ちますのですぐに理解るでしょう。 感染経路は、不衛生な性行為や自分の糞便からの感染が主な感染経路になります。 以下の方法で膣に問題が発生しないように予防することや、症状の治癒を早めるなどの効果を得る事ができます。 早く治ることに越したことは無いので、しっかり対処していきましょう。 規則正しい生活 陰部が腫れるのは、体内にいる菌が異常繁殖して起こることが多いですから、普段から体の抵抗力が下がらないよう、規則正しい生活や十分な休息、栄養バランスのよい食事、適度な運動などを心がけるようにしましょう。 清潔に保つ 陰部に細菌が繁殖している場合には、清潔にすることが大事になります。 こまめに入浴し、トイレを我慢せずにきっちりと排尿するようにしましょう。 また、陰部が腫れる主な原因菌となっているカンジダは、湿った環境に繁殖しますから、外陰部で雑菌が繁殖しないよう、生理中はこまめにナプキンを交換するようにしましょう。 特に問題になるのが、蒸れになります。 蒸れが雑菌を繁殖させる最も影響力の高い問題となりますので、通気性の良い綿のパンツを使用することなどで対応して、菌が過度に増殖しない環境作りをしていきましょう。 免疫力を高める もし、雑菌の増加などが発生したとしても、免疫力が高い状態で維持されていれば、感染症に繋がる危険性はかなり低くすることが出来ます。 体温を高めることや、腸内環境の善玉菌を増やすなどして腸内フローラを整えることで免疫力は6倍近く高めることが出来ます。 逆に体温が低下している場合や、便秘などが発生していて腸内の環境が良くない場合には、免疫力が低下しているときなので、しっかり予防を意識的に行う必要があります。 膣内の状態を良くしておくためにも、栄養は欠かせないので、食生活などにも気を使って粘膜の修復に必要なビタミンなどを消費してしまう脂質や糖質などを過剰に摂取しないようにしましょう。 コンドームを使用する これらの陰部の炎症は、性行為の際に菌が感染することも多くあります。 コンドームを正しく使用することが効果的です。 性感染症の場合、ピンポン感染といって、卓球のピンポン玉のやりとりのように、パートナー同士で病原菌の感染を繰り返すこともあります。 これを防ぐために、もし炎症が起きたら、パートナーも検査を受けたほうがよいでしょう。 コンドームを使用する目的は避妊だけではなく、性病を予防する事が大きな目的でもありますので、ピルでの避妊をして安心などと思わず、固定のパートナー以外と性行為をする場合は必ずコンドームを使用するようにしましょう。 サプリメントを飲む 最近のサプリメントには安価で高品質なものがあり、手軽に服用することができるものも現れています。 経口の抗菌薬などもあり、一般的に7日間ほど内服を続ければ、治ることも多いようです。 抗生物質の内服薬を服用すれば、通常であれば1日~2日間程度で症状が良くなると言われています。 ただし、症状が良くなったとしても、続けて服用しないと再発する可能性があるので、きちんと処方通りに服用し、その後はもう一度診察を受けて、治癒したかを確認するようにしましょう。 また、細菌の種類によっては抗生物質が効きづらいく治りが遅くなる場合もありますので、医師に確認してもらい薬の種類を変えるか、治癒してるかを必ず確認してもらうようにしましょう。 何科に行けばいい? 性病の場合には性病科に行くことが王道ですが、女性の場合には婦人科という選択肢があります。 婦人科のほうが安心して相談できる雰囲気がありますし、何より行きつけの病院がある場合には、婦人科の方が治療が受けやすいでしょう。 性病科を選択する場合でも女性と男性でしっかり待合所や、診察室などが別れている配慮がされている病院に通うことをおすすめします。 女性の先生の病院であればなお治療や相談などはし易いでしょう。 まとめ 今回は陰部が腫れた時の原因と対処法を紹介しましたが、いかがでしたか? 普段から陰部を清潔にし、ストレスをためずに規則正しい生活を送るのが大事なことが、お分かりいただけたかと思います。 陰部はデリケートな部分ですから、少しの腫れや痛みでも日常生活に支障が出ることがあります。 人に聞くのは恥ずかしい部位ですから、病気についての知識を身につけておくことは大事なことかもしれません。 ご紹介したように、陰部が腫れても、必ずしも怖い性病というわけではないようですが、自己判断せず、医療機関への受診も前向きに考えましょう。 また、自分に症状が現れた時には、感染の心配がありますので、パートナーに伝えることも1つのマナーかもしれませんね。 関連記事として、 ・ ・ ・ ・ ・ これらの記事も合わせてお読みください!.

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外尿道口の痛みについて

尿道 炎症

[どんな病気か] 膀胱(ぼうこう)にためられた尿は、尿道を通ってからだの外に排泄(はいせつ)されます。 尿道に炎症がおこって赤くなったり、痛んだり、膿(うみ)が出たりするのが尿道炎です。 尿道炎は薬物などによる刺激やアレルギーによってもおこりますが、大部分は細菌の増殖によっておこります。 その代表が淋菌性尿道炎(りんきんせいにょうどうえん)と尿道炎です。 尿道は細菌がいないからだの中と、細菌が数多くいるからだの表面との境にあり、尿は多くの細菌にとって栄養物になります。 膀胱の中には細菌はいませんが、尿道の出口付近の内側には、(きゅうきん)、レンサ球菌(きゅうきん)など、ふつうにみられる菌(常在菌(じょうざいきん))がいつでも、誰にでも存在しています。 これらの細菌は、通常は人の細菌に対する抵抗力とバランスが保たれていて、炎症はおこしません。 しかし、たとえば尿道にカテーテルを入れると、異物であるカテーテルの表面には人の抵抗力がおよびにくく、常在菌が増殖して尿道炎がおこります。 異物がない場合でも、外から尿道に入って増殖し、炎症をおこす特別な細菌がいます。 淋菌(りんきん)とクラミジアです。 淋菌とクラミジアは、健康な人の尿道にはいません。 尿道にいれば、症状が自覚されなくても、必ず炎症をおこします。 淋菌、クラミジアは尿道以外に、女性の子宮頸管(しきゅうけいかん)、目の結膜(けつまく)、咽頭(いんとう)、直腸などでも増殖しますが、人のからだ以外では生存できません。 尿道、頸管、咽頭、直腸に感染している淋菌やクラミジアは、人がこれらの部位を直接接触させる際に別の人に感染します。 つまり性行為によって感染する(STD(「」))です。 淋菌やクラミジアは、女性では感染部位が尿路とは独立した子宮頸管なので、排尿痛(はいにょうつう)などの自覚症状がなく、受診する機会を得られず、そのため現在でも患者さんが多いSTDです。 女性では母子間で感染をおこすほか、卵管閉塞(らんかんへいそく)による不妊(ふにん)、子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)(「」)など重い病気の原因になるので、すみやかな診断、治療が必要です。 尿道炎などSTDに感染している人では、エイズウイルスに接触した際の感染率も増加することが知られています。 [症状] 尿道炎の症状は、排尿痛と尿道からの分泌物(ぶんぴつぶつ)です。 細菌が尿道に入り込んでから、増殖によって炎症がおこるまでの期間を潜伏期(せんぷくき)といいます。 淋菌性尿道炎の潜伏期は短く、2~7日間です。 分泌物は多量、膿様(のうよう)で、尿道口(にょうどうこう)に付着しても白色か黄色に見えます。 排尿して流れ去っても、1時間以内に外尿道口に再び現われます。 尿道を尿が通る間とその直後だけ、尿道にヒリヒリした疼痛(とうつう)を感じます。 クラミジア尿道炎は排尿痛、分泌物の自覚症状が、淋菌性尿道炎に比べてはるかに軽く、潜伏期は2~3週間です。 尿道分泌物は少量、透明で、それ自体は膿(うみ)とは見えず、排尿後に外尿道口に尿がついているのと区別できません。 排尿痛も軽くて、疼痛というよりくすぐったいような感じなど、いつもとちがう感じが自覚される程度で、気づかない場合もあります。 症状が自覚されなくても白い下着であれば、外尿道口が接触する下着の部分に分泌物による汚点が、必ずみられます。 分泌物自体は透明でも、下着に付着して乾くと、白い下着では黄色い汚点となります。 濃い柄の下着では見逃されることが多くなります。 淋菌性尿道炎でははっきりした自覚症状がありますが、クラミジア尿道炎では自覚症状の有無で尿道炎のあるなしを知ることはできません。 治療せずに放置すると、淋菌、クラミジアは精液(せいえき)の通路を前立腺(ぜんりつせん)、精嚢腺(せいのうせん)、精巣上体(せいそうじょうたい)とさかのぼり、精巣上体炎をおこし、男性不妊の原因になります。 [検査と診断] 若い人の尿道炎は大部分がSTDで、淋菌かクラミジア、またはその両方が発見されますが、どちらも発見できない尿道炎があります。 この原因不明の尿道炎にも抗菌薬が効きます。 治療しなければ、感染者はパートナーに感染を広げてしまうので、初診時に起因菌(きいんきん)を決めることが治療にもっとも重要です。 医師は自覚症状ではなく、客観症状で尿道炎の診断をします。 尿道炎があれば、尿沈渣(にょうちんさ)には必ず(はっけっきゅう)がみられ、客観的証拠になります。 尿道炎の場合、白血球がもっとも多く存在するのは、1回の排尿のうち最初に出てくる初尿(しょにょう)といわれる部分です。 検尿のため採尿する場合、初尿の部分を捨ててしまい、後の尿を採取すると、尿道炎なのに白血球がみられず、尿道炎が見逃されることがあります。 [治療] 原因菌が正確に確定されれば、治療は1~2週間の服薬で治ります。 淋菌は薬剤耐性を獲得しやすい細菌です。 ペニシリンなどの抗菌薬に対する淋菌の耐性は、50年間で約100倍の薬剤量を治療に要するほどになっています。 実際には100倍の薬剤は服用できないので、新しい薬剤を用いることになります。 抗菌薬が不十分に使用された場合、生き残った細菌が耐性をもった菌になります。 ですから、抗菌薬の服用で症状がなくなっても医師の指示どおり服薬を続け、その後に原因菌がなくなっていることを医師に確認してもらう必要があります。 淋菌、クラミジアの感染は、必ず感染源があります。 また感染源以外に自分が感染させたパートナーが別にいる場合もあります。 淋菌、クラミジアはいったん治っても機会があれば感染をくり返します。 パートナーを放置すれば再感染の危険があるので互いの診断内容がわかる同一医療機関でいっしょに診断、治療を受けることが必要です。 尿道炎の起因菌はすべて明らかにされているわけではなく、淋菌、クラミジアが原因でない尿道炎もありますが、その大部分にも抗菌薬が有効で、服薬が正確に行なわれれば、医師は多種類の抗菌薬のなかから選択して、原因が不明のままでも治すことができます。 潜伏期間がちがうため、淋病の治癒後にクラミジアが発症するように、1つの病気の後に他の病気がおこることがあります。 症状がなくなれば病気が治ったというわけではないので、医師の指示にしたがってください。 出典 家庭医学館について の解説 微生物の感染によって生じる尿道の炎症で、男性の尿道炎は淋菌 りんきん 性尿道炎(淋疾)と非淋菌性尿道炎に大別される。 非淋菌性尿道炎の原因としては、近年ウレアプラスマとクラミジアが重要視されているが、大腸菌やブドウ球菌、またトリコモナスによる尿道炎もあり、一般に性交により感染する場合が多い。 経過により急性と慢性に分けられる。 急性尿道炎では排尿時(とくに排尿初期)の痛みと外尿道口からの排膿 はいのう を主症状とし、尿道分泌物の顕微鏡検査では多数の白血球を認めるが、通常の染色法では細菌は認められない場合が多い。 慢性尿道炎では排尿痛または排尿時の不快感、尿道の不快感などがみられるが、症状の程度は一般に軽く、また尿道分泌物も少量で、早朝起床時にのみ認める場合が多い。 しばしば前立腺 せん 炎、ときには精巣上体炎を合併する。 治療としては、おもにウレアプラスマやクラミジアに有効なテトラサイクリン系の抗生物質が用いられるが、同時にアルコール類や刺激性食品を制限する。 慢性症では比較的長期間の治療を要し、しばしば再発も認められる。 トリコモナスによる尿道炎には抗原虫剤が用いられるが、同時に性交の相手方である女性に対しても治療が必要である。 このほか、淋疾の治療後、淋菌が消失したにもかかわらず尿道炎の症状や所見を呈するものを淋疾後尿道炎というが、その所見や治療法は慢性尿道炎と同様である。 女性の尿道炎は膀胱 ぼうこう 炎に合併しておこり、膀胱炎の治療後に尿道炎のみが残存する場合があり、尿所見が正常であるのに膀胱炎類似の症状が持続し、しばしば膀胱炎再発の原因となる。 尿道分泌物中に白血球を証明することによって診断されるが、治療は膀胱炎に準じて行われる。 [河田幸道] (3)尿道炎(urethritis) 概念・病態 尿道炎は性行為感染症()として取り扱われることが多い.尿道炎は起因菌により,淋菌性尿道炎とに分けられる.非淋菌性の50%はクラミジア(Chlamydia trachomatis)によるものであり,ほかにウレアプラズマ,トリコモナス,Gram陽性球菌,Gram陰性桿菌などが原因病原体にあげられる. 診断 性的活動期の男性に多く,排尿時痛,尿道分泌物を訴える.尿沈査で膿尿を認める.感染機会から発症までの潜伏期間,排尿時痛と分泌物の性状で淋菌とクラミジアの鑑別は比較的容易である.淋菌では潜伏期間は2~5日間で尿道分泌物は黄色膿状,排尿時痛も強いことが多い.クラミジアでは潜伏期間は10~14日間で尿道分泌物は透明である.分泌物は粘液状少量であり症状は軽度である.淋菌の検出は鏡検でGram陰性双球菌を認めるか,核酸増幅法()で行われるのが一般的である.クラミジアは酵素免疫法または淋菌と同様,PCR法による検出が主流である. 治療 淋菌とクラミジアでは使用する抗菌薬が異なるので注意を要する.淋菌は薬剤耐性を獲得しやすく,これまで汎用されてきたキノロン薬は80%以上の起炎菌ですでに耐性を示している.淋菌性尿道炎に対し,現在有効な経口薬剤はなく,セフトリアキソン,セフォジジム,のいずれかの単回投与が行われる.クラミジアではテトラサイクリン系またはニューキノロン系の内服を通常2週間投与する.[久末伸一・堀江重郎] 出典 内科学 第10版 内科学 第10版について の解説 どんな病気か 尿道炎は主に男性尿道炎を意味し、その多くは 性感染症 せいかんせんしょう に伴う場合がほとんどです。 女性の場合は、 ぼうこうえん から炎症が波及した場合に起こり、臨床的には女性尿道炎を単独で診断することはありません。 原因は何か 男性の尿道炎の原因は性行為による微生物感染であり、淋菌による 淋菌性尿道炎 りんきんせいにょうどうえん と、それ以外の微生物による 非淋菌性 ひりんきんせい 尿道炎とに大別されます。 非淋菌性尿道炎の主要原因微生物はクラミジアで、ほぼ4~5割を占めています。 これは、自覚症状が軽いクラミジア感染が、一般女性に 蔓延 まんえん しているためと考えられます。 クラミジア以外の病原微生物としては、最近マイコプラズマ・ゲニタリウムが注目されており、これはクラミジアを除いた非淋菌性尿道炎における原因微生物の約4分の1を占めると考えられています。 そのほかの原因微生物としては、ウレアプラズマ・ウレアリティクム、腟トリコモナスなどがあげられます。 淋菌性尿道炎では、ソープランド女性を感染源とする患者の頻度が低下し、逆にファッションマッサージなど主にオーラルセックスをサービスとする風俗女性からの感染者の増加が目立っています。 これらの女性の咽頭に存在する淋菌が尿道に感染するものと考えられます。 性風俗産業および一般女性の性に対する認識の変化が、尿道炎の感染源の変化にも影響しているものと思われます。 症状の現れ方 症状は非淋菌性尿道炎と淋菌性尿道炎とで大きく違うため、分けて説明します。 感染から症状発症までの潜伏期間が1~3週間と長く、比較的ゆっくり発症し、尿道痛は軽いかほとんどありません。 軽い 掻痒感 そうようかん (かゆみ)を覚える場合もあり、分泌物は 漿液性 しょうえきせい でその量もあまり多くありません。 マイコプラズマ、ウレアプラズマによる尿道炎もクラミジアとほぼ同様の症状を示します。 腟トリコモナスによる尿道炎は尿道痛、掻痒感、 膿分泌 のうぶんぴつ などの症状がみられます。 外尿道口から濃厚なうみの排泄、初期尿道痛および外尿道口の発赤・ 腫脹 しゅちょう (はれ)などの症状が認められます。 クラミジア、淋菌が尿道口から逆行性に侵入し、 ぜんりつせんえん や せいそうじょうたいえん を起こすこともあります。 検査と診断 尿道炎は、病歴、臨床症状および尿道分泌物または 初尿 しょにょう 中の白血球の存在により診断されます。 尿道分泌物は1000倍、初尿 沈渣 ちんさ は400倍で顕微鏡検査し、各視野5個以上の白血球が認められれば尿道炎と診断できます。 クラミジア尿道炎の診断はクラミジアの検出によります。 クラミジア自体が細胞内に寄生するため、以前は尿道粘膜をこすり取ってクラミジアの遺伝子を検出していましたが、苦痛を伴うため、最近は初尿ないし分泌物を用いてを行います。 淋菌性尿道炎は、尿道分泌物の塗抹染色標本の顕微鏡検査と、 分離培養同定法 ぶんりばいようどうていほう が診断の基本です。 また最近は、抗原検出法、法などが普及していますが、それらでは薬剤感受性試験(どの薬で効果があるか調べる)ができない欠点があります。 治療の方法 感染症であるため、抗菌薬の投与が基本になります。 クラミジアに対してはテトラサイクリン系薬、マクロライド系薬、およびニューキノロン系薬が用いられます。 日本化学療法学会標準法で測定した結果、マクロライド系のクラリスロマイシンが最も強い抗菌力を示し、次にテトラサイクリン系のミノサイクリン、ドキシサイクリンの抗菌力が強く、ニューキノロン系薬剤は同等ないしやや抗菌力が劣ります。 最近、淋菌性尿道炎に対してキノロン耐性菌が増加しており、注意を要します。 病気に気づいたらどうする 前述した症状があったり、性感染症の疑いがある場合は泌尿器科を受診してください。 家族など他人にうつす可能性については、風呂などで感染することはありませんが、早く治療をすることが大切です。 宮北 英司 出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」 六訂版 家庭医学大全科について の解説 どんな病気でしょうか? 淋菌性尿道炎 りんきんせいにょうどうえん と非淋菌性尿道炎に分けられています。 淋菌性尿道炎では、感染から数日後の排尿時に、尿道に焼けるような痛みを感じ、尿道口から黄色い膿 うみ がでてきます。 非淋菌性尿道炎の原因となる代表的なものはです。 感染後1~2週間してから、尿道に軽い痛みやかゆみを覚えます。 クラミジアによるものは、膿がでても透明で目立たず、気がつかないこともあります。 尿道の分泌 ぶんぴつ 物で菌を検査しますが、最近は高感度の遺伝子診断法で尿から簡便に調べることが可能となりました。 淋菌やクラミジアは咽頭 いんとう にもすみ着くので、オーラルセックスによっても感染します。 抗菌薬で治りますが、再発させないためにも、パートナーとともに治療することが大切です。 女性の場合、自覚症状が現れないことも多いため、早期に治療を受けることができず、感染が拡大することが少なくありません。 また、抗菌薬の治療を始めると症状がすぐに消えるため、治療途中で薬を飲むのをやめてしまうことがあります。 このため病気が長引いたり、感染者を増やしたりしがちです。 一方、尿道にもともとすみ着いている細菌が、過労などで体の抵抗力が弱ったときに活動を始めて尿道炎となることもあります。 また、手術や治療で尿道にカテーテルと呼ばれるゴム製の管を入れたときなどに、尿道炎を引きおこすこともあります。 女性の場合は尿道炎単独ということはあまりなく、として治療されます。 セフィキシム水和物は、ある程度の効果が認められるものの、無効例も報告されています。 ほかのニューキノロン系薬についても専門家の意見や経験から支持されています。 総合的に見て現在もっとも確かな治療法 原因となっている細菌や微生物を調べる 淋菌性、非淋菌性どちらであっても適切な薬物療法を行えば、治療にてこずる病気ではありません。 ただし、原因となる細菌や微生物の種類により、それにもっとも適した抗菌薬があるので、症状が現れたら早めに受診し、原因となっている菌や微生物の種類を特定する必要があります。 治療の中心は抗菌薬の内服 淋菌性尿道炎は抗菌薬に耐性を持った菌が増えており、現在確実に効果があると考えられているのはセフェム系抗菌薬のロセフィン(セフトリアキソンナトリウム水和物)やケニセフ(セフォジジムナトリウム)、アミノグリコシド系のトロビシン(スペクチノマイシン塩酸塩水和物)であり、まずはこれらの抗菌薬による治療を行います。 また、非淋菌性尿道炎を合併している可能性が高いため、同時にマクロライド系抗菌薬のジスロマック(アジスロマイシン水和物)を用いることもあります。 非淋菌性尿道炎と考えられた場合は、ジスロマック(アジスロマイシン水和物)あるいはテトラサイクリン系抗菌薬のビブラマイシン(ドキシサイクリン塩酸塩水和物)などが用いられます。 自己判断で薬の服用を中止しない これらの治療を行うことによって、淋菌性なら数日から1週間、非淋菌性なら約1週間で完治します。 ただし、抗菌薬の治療を始めると症状がすぐに消えるため、治療途中で薬を飲むのをやめてしまうとなかなか完治には至りません。 自己判断で薬の服用を中止せず、医師の指示にしたがうべきでしょう。 いずれの場合も、治療は性的パートナーも同様に行う必要があります。 1 Kimberly AW, Stuart MB, et al. Emerging antimicrobial resistance in Neisseria Gonorrhorar: Urgent need to strengthen prevention strategies. Ann Intern Med. 2008; 148: 606-613. 2 岸本寿男, 岡慎一, 他. 性感染症 診断・治療ガイドライン 2011. 日本性感染症学会誌. 2011; 22 supp1. 出典 法研「EBM 正しい治療がわかる本」 EBM 正しい治療がわかる本について の解説.

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