休暇 だ と 思っ て 楽しみ ます。 #休暇だと思って楽しみます。 お子さんのいる家庭に大人気

穏やか貴族の休暇のすすめ。(TOブックスラノベ)

休暇 だ と 思っ て 楽しみ ます

「スキルアップは大切だと思うんです」 いっそ厳かとさえ言えるような宣言に、焚火の準備をしていたジルと食事の支度を始めていたイレヴンは同時に止まった。 嫌な予感はしていたのだそういえば。 少し前に手に入れた迷宮品の鑑定結果を聞いた時、即座に手放すよう勧めたくなったくらいには。 無駄だろうから勧めなかったが。 イレヴンが空間魔法に手を突っ込んだままチラリと調理台の上を見る。 野営地に設置した簡易なそれの上には取り出したばかりの大きなジャガイモが転がっている。 イレヴンは引き攣った。 ジルが薪を持ったままチラリとリゼルの顔を窺う。 高貴な瞳を柔らかく緩め、丸々としたジャガイモを見つめている。 ジルは眉を寄せた。 「カレーの時はほとんどナハスさんがやってくれましたけど、教えてもらって少しはやりましたし、出来ると思うんです」 皮剥き、と宣うリゼルは心なしかドヤ顔だ。 その自信は何処から来た。 「俺にはこれがありますから、怪我をする心配もありませんし」 「止めろ」 「止めて」 迷宮品『食材以外は絶対切れない包丁』を取り出して掲げてみせたリゼルに、ジルとイレヴンはやっぱりと思いつつ即座に止めた。 怪我をするとかしないとかそういう問題ではないのである。 いやそういう問題もないではないが、とにかく心の平穏の為にぜひとも止めていただきたい。 しばらく調理現場に立ち会わせないようにしようと思っていたのに、調理する機会自体がほとんどないため忘れていたのが悔やまれる。 その迷宮品を手に入れたのは王都パルテダから馬車で二時間ほどの迷宮での事だった。 森型のそこはアスタルニアのジャングルに似て蒸し暑い。 眉間の皺を三割増しにしたジルが見つけた宝箱を開けて欲しそうだったのでリゼルが開けた。 娯楽扱いは不本意だが、暑さによる苛立ちが紛れるのは良いことだ。 今度こそ冒険者らしいものが出るかもしれないし。 真顔のリゼルが宝箱から取り出したものを見て、にやにやしながら見守っていたパーティメンバーも思わず真顔になった。 握りやすそうな持ち手の刃渡りが短めで幅が広めの片刃のナイフである。 「 ……包丁 」 三人の内心が一致した。 「とりあえず切れ味試してみねッスか? 加護でも付いてりゃ大したもんっしょ」 見た目が完璧に包丁であることには言及せず、ナイフを使うなら自分だとばかりにイレヴンが左手用の剣をホルスターに納める。 何か嫌な予感がします、と遠い目をするリゼルからソレを受け取って近づきつつあるキラーラビットに向けて構えた。 慣れきった動作で滑らかに振るわれる見た目包丁。 シュールだ、シュールだが包丁だってナイフの一種だ。 違いなど用途くらいで、用途など持ち主が決めればいいのである。 武器だと言えば武器であり、加護付きならば価値も倍増、リゼルが初めて出した冒険者らしい迷宮品となるのだからイレヴンは真剣である。 「ッだコレ呪い付きかよ!」 初撃が予想外であっても危なげなく右手の剣でキラーラビットを切り捨て、イレヴンは恐る恐るリゼルの様子を窺った。 何かを諦めたような笑みを浮かべている。 もはや言葉もない。 迷宮品の特殊効果は多岐にわたり、あまり知られていないが正負双方存在する。 出回らないのは数が少ないせいもあるが、使えないからだ。 飛距離が倍になる弓は弓使いなら誰でも欲しがるだろうが、飛距離が無くなる弓を誰が使うのか。 斬れない剣然り。 もはや剣の形をした鈍器である。 そういう負の特殊効果が付いた迷宮品を呪い付きというのだが、噂ではギルドにそれらを収容する倉庫があるらしい。 持っていても邪魔なだけなのに使えないので売れない、なおかつ不壊の加護付きでもなければ普通に壊れるくせに加工は出来ないという迷惑仕様。 鋳潰したところで呪いが消えるとも思えないが。 産廃か。 「や、でもコレすげぇ迷宮らしいじゃねッスか、呪い含めて」 「使えるだけ『持つと凄くしっくりくる竿』の方がまだましです」 「つっても俺だって誰が使うんだっつうサイズのヘルム出したことあんぞ」 「それ、どうしたんですか?」 まっすぐに見上げられてジルは目を逸らした。 ジルにしてみれば誰が使うんだというサイズだったが、種族の特性として成人でも小柄な鼠の獣人族にはちょうどいいらしい。 普通に売れた。 そんな会話を交わしつつ迷宮踏破した翌日、一応ジャッジに見てもらって出された鑑定結果が『食材以外は絶対切れない包丁』である。 迷宮に用途決められた。 「ほらリーダー水出して水、茶ァ沸かそ」 「おまえ薪組むの苦手だろ、オラやってみろ」 「君達は俺をなんだと思っているんでしょう」 気を逸らそうというのか、ケトルを取り出すイレヴンと薪を差し出すジルにリゼルは苦笑した。 いい歳した男に過保護すぎやしないだろうか。 心配なだけで止められている訳ではないことくらい分かっているが。 そんなに似合わないだろうか、と握った包丁を見下ろす。 刃物を扱えないわけではないのに何故そこまでとは思うが、貴族の嗜みとして剣の鍛錬もしたとはいえ本当に形だけで、絶望的にセンスがないと師に諦められてしまった身としては反論もしにくい。 「(嬉しいし、まあいいか)」 頷いてリゼルは大人しく包丁をポーチに戻した。 二人がリゼルを止めるのは心配なだけではないだろうが、心配していない訳でもないと知っている。 若干釈然としないが。 それにしても何故リゼルは『いくら使っても擦り減らないまな板』だとか『どんな汚れも一瞬で落とすスポンジ』だとかキッチン用品をちょくちょく出すのか。 ケトルに手を触れて水を満たすリゼルを見ながらジルは思う。 確かトレーも出していた。 迷宮はいったい何がしたいのか。 リゼルに料理をさせたいのか。 やってみたいリゼルの心情を汲んでいるのかもしれないが、何故あえて其処を汲むのか心底疑問だ。 大迷惑。 迷宮だから仕方がないと溜息をついて、ジルは焚き火の準備を再開した。 ---------------------------------------------------------- 迷走する迷宮品。 ネギカッターとか自立するしゃもじとか皮が散らからない皮剥き器とか百均便利グッズ的キッチン用品が出てたら楽しい。 希少なのは物凄く希少で欲しがる人も相当数いるだろうに、主婦の金銭感覚的にも決して高額にはならないに違いない。 私、『どんな汚れも一瞬で落とすスポンジ』がオークションに出たら参加します(真顔).

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休暇、休業、休職について

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「写真ライフ」編集長市川稚佳子 "写真も旅も楽しみたい"と、いう方にはとても魅力的な宿です。 雑誌を編集していて、日本の移ろう四季をテーマにした作品を多く目にします。 そして日本の四季の美しさを再認識させられています。 私は休暇村日光湯元へ行った際に、今まで風景写真でしか見たことがなかった雄大な自然を間近にできて大変興奮しました。 とても贅沢な休日になったコトを思い出します。 旅が好き、温泉が好き、食べることが好き、そして写真が大好きなカメラ初心者にオススメです!! 日本旅行写真家協会正会員立木寛彦 数十年前、私が出版社に勤務していた頃、旅とグルメの連載取材で初めて訪れたのが休暇村那須でした。 取材では、あらゆる観光要素、自然の醍醐味と美しさ、体験型の楽しさ、その地域の食べて美味しい満足感、泊って癒せる宿と温泉を網羅し紹介していました。 休暇村は国立、国定公園の中にあり手の届く範疇に大自然が広がり、四季折々に様変わりする草木の花模様は目を見張るものがあります。 朝夕の太陽はドラマチックで窓から望めるのも最高です。 全国に広がる休暇村は日本の原風景と味覚が満喫でき、取材と撮影が出来る貴重な宿です。 写真家の私には、最高の被写体を提供してくれる休暇村はハズせない場所です。 「カメラマン」編集部中野八一 年末に千葉県の休暇村館山に取材で3日間ほどお世話になる機会がありました。 もちろん立地、ロケーションや施設、駐車場、食事など、宿としてのレベルが高いことは言うまでもありません。 特筆したいのは、スタッフが、カメラ好きに対して撮影ポイントや、時とともに刻々と変わる状況をわかりやすく説明してくれること。 これは宿の周辺に観光スポットが点在する中、旅の撮影を楽しむ者にとっては非常にありがたいです。 また休暇村館山ではダイヤモンド富士のフォトコンテストや、星の観察会などを毎晩行っており、カメラマンにとって非常に親しみやすい宿。 余裕ができたら全室オーシャンビューの部屋にまた行きたいと思います.

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穏やか貴族の休暇のすすめ。(合本版)

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もくじ• 著者 コメント 【注意!】 本作のあらすじには 恋愛感情はないからBLじゃないと言い張る必要がある程度にはそれっぽい描写がある との注意書きがあります。 これは誇張ではありません。 苦手な方はお控えください。 明らかに女性向けです。 以下は、その上での推薦となります。 ファンタジー世界の宰相様が、別のファンタジー世界にトリップしてほのぼのと暮らすお話。 冒険者の日常です。 が、なんとなく主人公のずれ具合が面白い。 日常系の好きな人にお勧めします。 主従関係、友愛、至上主義? ただし、とても濃いです。 昔のロボットアニメ何かはこうだったかもしれない! そう思ったあなたには、貴腐人の称号をプレゼントします。 「小説家になろう」の作品ページへ.

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