鳥栖 サガン。 なんでサガン鳥栖は潰れそうなのですか?他のチームとの違いはなんですか?

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鳥栖 サガン

鳥栖スタジアム(とすスタジアム、Tosu Stadium)は、にあるである。 施設は鳥栖市が所有し、2013年3月末までは鳥栖市地域振興財団がとして運営管理を行っていたが、同財団の解散に伴い2013年4月以降は鳥栖市が直営で管理を行っている。 2月1日より、 駅前不動産スタジアム(えきまえふどうさんスタジアム、EKIMAE REAL ESTATE STADIUM、略称:駅スタ)の愛称を使用している(命名権導入によるもの。 詳細は)。 概要 [ ] JR構内にあった及び鳥栖跡地に、所属の(1997年1月解散)のホームスタジアムとして建設された。 トラックをもたない球技場としては佐賀県内最大の規模で、こけら落としは6月の vs 戦である。 施設 [ ] ピッチの四辺に平行に全面二層式のスタンドが設けられていて、ピッチレベルを1階と見なしているため下層スタンドが2階席、上層スタンドが3階席になる。 のスタジアム躯体(2階席)の上部にで組み上げられた3階席のスタンドが設けられており、メインスタンドとバックスタンドの支柱は鳥栖市内の遺跡から出土したのをモチーフにしている。 メインスタンドとバックスタンドは2階・3階とも全席個別席で、バックスタンド2階席の両端を除いてほぼ全面が屋根に覆われている。 一方、両サイドスタンド(ゴール裏)は2階席が座席のない立ち見席で、3階席はベンチシートとなっており、共に屋根はついていない。 バックスタンドと両サイドスタンドとの間のコーナーは用地上の制約から大きく切り欠かれた形状となっており(バックスタンド2階の屋根なし部分はこの切り欠き部に当たる)、2階席最上段のレベルで両スタンドを結ぶ通路となっている。 メインスタンド・バックスタンドの3階席は各列に手すりが設けられている。 スタンド1階部分はオフィススペースとなっており、記者室、インタビュー室、本部室、トレーニングルーム、ロッカールーム、会議室、貴賓室が設けられている。 2005年シーズン開幕より、サガンのクラブ事務所、並びに後援団体の事務所が入居している。 大型ビジョン(映像表示装置)はアウェー側サイドスタンドとバックスタンドの間の通路部に2006年3月に設置された。 これとは別に、アウェー側サイドスタンド3階席最上段に電光掲示板(得点掲示および45分計)がスタジアムの開設当初から設置されている。 また、バックスタンド前面に出場選手の氏名を表示するパネル板(ラグビーにも対応できるよう15人分のパネルを設置可能)が用いられていたが、ビジョン設置後は得点表示・選手表記はそちらに移り、使われていない。 広告看板については、ピッチ側やバックスタンド3階席(二層目)最前列に設置された立て看板・横断幕形式(2013年はピッチサイド広告にLEDも併用)のほか、ゴール裏最前列の直接貼り付け型の広告を張り付けるためのスペース(とほぼ同じモデル)が設置されている 照明設備は屋根と一体型となっており、照明柱はない。 施設内は禁煙である(喫煙スペースは入場ゲートの外側に設けられている)。 施設改修 [ ] 完成から15年以上経過したスタジアムでは設備の老朽化が見られると共に、基準や ACL の開催基準を満たさない項目が一部見られることを踏まえ、2013年度から2,3年をかけて一部の施設改修を行った。 設備改修は鳥栖市が主導してJリーグのオフシーズンに集中して行うが、佐賀県も支援を検討していた。 具体的には以下のような項目が実施された。 トイレの増設と洋式化 - ライセンス基準に対して半数程度しかないトイレ数 を確保するため、北側サイドスタンドそば(チケット売り場前)にトイレ棟を増築するとともに、既存の和式トイレを洋式化。 大型映像装置の改修 - ビジョンの躯体をそのまま残して改修。 これにより、従来はシステム上の問題から大型映像装置に試合時間の表示が出来ず 、電光掲示板の死角になるアウェー側サイドスタンド2階席からは試合時間を知ることが出来なかった問題が改善された。 照明設備の改修 - 2013年度に調査設計を実施。 鳥栖市ではその他の老朽化部分の改修費用捻出に苦心していたが、サガン鳥栖のメインスポンサーの一つであるが(企業版)の制度を活用して、2017年度からの3年間で合計6億8,600万円を鳥栖市に寄付することを表明。 鳥栖市では「スタジアムリニューアルによる魅力向上プロジェクト」 をに申請し、これが2017年11月に承認された ことにより、同事業に基づいて以下の施設改修が進められることになった。 工事はが担当し、2018年8月から本格化している。 スタンドの支柱(2018年にメインスタンドとホームゴール裏スタンド、2019年にバックスタンドとアウェイゴール裏スタンド)を、サガン鳥栖のクラブカラーであるサガンブルーとサガンピンクに全面塗り替え。 外壁部分を再塗装。 スタジアム内エントランスホール付近にミュージアムコーナーを整備。 トイレ外壁や誘導灯、掲示サインの改修。 命名権 [ ] 鳥栖市は、スタジアムにを導入するため2006年10月31日から11月24日までの間にスポンサー企業を募集したが、応募企業は無かった。 2007年に募集を再開し、サガン鳥栖を運営するサガンドリームスの仲介で、に本社を置き、雑穀米などの食品卸売・直販などを手がけるが締切のまでに応募し、11月30日に同社が年間3,150万円、2008年1月1日からの3年契約で命名権を取得、愛称を「 ベストアメニティスタジアム」(BEST AMENITY STADIUM、略称: ベアスタ)とした。 2010年12月9日に3年契約を更新した。 2012年、サガンがJ1に昇格したことで、契約料は年間5,250万円となった。 2013年5月31日、鳥栖市はベストアメニティが「(サガン鳥栖が)J1昇格も果たしたので、一つの区切りを付ける」と鳥栖スタジアムの命名権契約を更新しない旨を表明したことから、新たな命名権者を募ることとなった。 募集期間は2013年6月から8月の3ヶ月間で、契約料は5000万円(消費税別)以上。 今回はサガン鳥栖の練習場であるとの一括で募集する。 しかし、契約金がネックになり、この3か月間での応募企業はなく、改めて契約金を引き下げる、ベストアメニティに契約の延長を改めて検討してもらうなどした上での再募集を検討していた。 最終的に、契約額を3,000万円(消費税別)に引き下げた上で、ベストアメニティと再契約を交わし、引き続き「ベストアメニティスタジアム」の名称を用いることになった。 契約期間は2014年1月1日からの1年間で、以後、1年ごとの自動更新になる。 命名権の再契約について、ベストアメニティ社長の内田弘は「6年間続けてきた愛着もある。 地元企業が出てくればお願いするが、長い期間支援していきたい」と(新たなスポンサーが現れるまでは)長期契約の意向を示していた。 2018年11月27日、ベストアメニティとのネーミングライツ契約が同年12月31日で終了となる事を発表。 ベストアメニティ側から「リニューアルで新しく生まれ変わる節目に(命名権を)バトンタッチしたい」と契約非更新の申し出があったという。 2019年1月7日から「年額3,000万以上、3年契約」の条件で新たな命名権者を募集開始。 締め切りの1月22日までに間に佐賀県内外の4社から応募があり、鳥栖市の選考委員会が金額、地域貢献度、経営の安定性などを総合的に評価して、久留米市に本社を置き、鳥栖市(JR鳥栖駅前)にも営業拠点を置くのを選定。 愛称を「 駅前不動産スタジアム」(EKIMAE REAL ESTATE STADIUM、略称: 駅スタ)とした。 契約期間は2019年2月1日から2022年1月31日までの3年契約で、契約金額は3年総額9,200万円と報道されている。 なお、命名権採用後は、基本的に上記の名称を使うことになっているが、が適用される及び主催の国際試合・大会(など)では、例外として正式名称を使用する。 主な開催イベント [ ] サッカー [ ] 国内試合 [ ]• 6月16日 - 第11節・ vs (こけら落とし、観客数は20,686人)。 1996年8月17日 - グループA(第7節・第1レグ)・ vs (現在のJ1相当クラスの初の試合)• 1996年12月26日 - 準々決勝・ vs• 8月5日 - (2007青春・佐賀総体)決勝・ vs• 12月20日 - 準々決勝・サガン鳥栖 vs• 12月3日 - ・サガン鳥栖 vs (観客数22,532人は当時スタジアムの最多観客数)。 8月8日 - 女子準決勝・ vs 、 vs• 7月23日 - 第16節・サガン鳥栖 vs (観客数23,277人はスタジアムの最多観客数)• 6月8日 - 第17節・ロアッソ熊本 vs (の影響で熊本のホームであるが使用出来ないための代替開催。 観客数2,638人)• 2016年6月19日 - J2第19節・ロアッソ熊本 vs (同上。 観客数5,191人) 国際試合 [ ]• - ・ vs (スタジアム初の)• - 国際親善試合・サガン鳥栖 vs (関連イベント、観客数は17,062人)• - グループC・ vs (男女通じて初の公式戦。 観客数22,504人)• - 2013・ vs (初の女子日本代表の公式戦。 観客数8,881人) ラグビー [ ]• - 第9節・ vs• ・・ - IRB TOSHIBA JUNIOR WORLD CHAMPIONSHIP 2009, JAPAN. ()予選プール(各日2試合ずつ、計6試合) ラクロス [ ]• - 国際親善試合・オーストラリアU-19女子代表 vs 九州選抜(九州地区初の国際試合) 交通 [ ]• 伊勢崎市 [ ]• - 大林組公式サイト• 2013年1月27日. 2013年6月2日閲覧。 佐賀新聞. 2013年1月9日. 2014年5月7日閲覧。 - 事務局 2013年3月1日、p. 2013年1月8日. 2014年5月7日閲覧。 - サガン鳥栖公式サイト2012年9月4日• 佐賀新聞. 2017年8月26日. 2018年8月17日閲覧。 - 内閣府地方創生推進事務局 2017年11月7日• 佐賀新聞. 2018年7月11日. 2018年8月17日閲覧。 日刊建設工業新聞. 2018年7月11日. 2018年8月17日閲覧。 ベストアメニティ日記. ベストアメニティ 2010年12月10日. 2013年12月28日閲覧。 2013年6月1日. 2013年6月1日閲覧。 プレスリリース , 鳥栖市 , 2013年6月1日閲覧。 MSN産経ニュース. 2013年10月3日. 2013年10月3日閲覧。 鳥栖市公式サイト 2013年12月27日. 2013年12月28日閲覧。 佐賀新聞. 2013年12月27日. 2013年12月28日閲覧。 2018年11月28日閲覧。 佐賀新聞. 2019年1月8日. 2019年2月2日閲覧。 佐賀新聞. 2019年1月30日. 2019年2月2日閲覧。 プレスリリース , 2019年2月1日 , 2019年2月2日閲覧。 2019年2月1日. 2019年2月2日閲覧。 2011年9月に開催されたロンドンオリンピックサッカーアジア地区最終予選では、クリーンスタジアム規定に基づき、「鳥栖スタジアム」として試合が開催された。 このため、バックスタンド中央のスタジアムロゴも大会の横断幕をかぶせて対応した。 - 日本サッカー協会公式サイト• - Jリーグ公式サイト• サガン鳥栖広報ブログ 2014年7月24日. 2014年7月29日閲覧。 プレスリリース , 日本プロサッカーリーグ, 2016年5月24日 , 2016年5月24日閲覧。 プレスリリース , , 2011年9月21日 , 2013年6月9日閲覧。 日本サッカー協会、2013年7月19日閲覧• - トップリーグ公式サイト• - U20世界ラグビー選手権公式サイト 外部リンク [ ]•

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厳しい経営状況を明かすサガン鳥栖の竹原稔社長。 オンラインによる決算会見をキャプチャ。 Jリーグがこれまでにない経営危機に襲われている。 新型コロナウイルスの影響で、2月21、22、23日の開幕節を最後に、公式戦の延期が続いているためだ。 延期が始まって、2カ月が経過しているが、公式戦再開の見通しは全く立っていない。 1月期決算のクラブが多いJリーグ。 4月は、ガンバ大阪(14日)、北海道コンサドーレ札幌(24日)、鹿島アントラーズ(24日)、浦和レッズ(24日)、ベガルタ仙台(25日)、サガン鳥栖(26日)などJ1のクラブたちが続々と、2019年度の定時株主総会や決算会見を行っている(一部のクラブは会見は行わず)。 そして、いくつかのクラブが、経営危機にあることを経営陣が明かし始めている。 サガン鳥栖に所属していたスペインの英雄フェルナンド・トーレス。 写真は2019年2月14日、Jリーグのキックオフカンファレンスのもの。 撮影:大塚淳史 公式戦が再開できないと入場料収入やグッズ販売収入などを入ってこない。 各クラブ、我慢が強いられる厳しい経営状況の中、特に危機感を募らせているのがサガン鳥栖だ。 サガン鳥栖の経営母体であるサガン・ドリームスは4月26日、定時株主総会と決算報告を開いた。 2019年度(2019年2月〜2020年1月)は、純損失20億1486万円で2期連続の赤字だったことを報告した。 オンラインで記者会見に臨んだ竹原稔社長は、株主による第三者割当増資を行い、債務超過を回避したことを説明した。 増資した額や筆頭株主の変更の有無については「ノー回答」(竹原社長)だった。 ただ、サガン鳥栖の置かれている状況は依然として厳しい。 新型コロナウイルスの感染拡大の以前から、サガン鳥栖の経営は危ういとささやかれていた。 大きな要因が、身の丈にあわなかった経営だ。 サガン鳥栖は2018年7月に、元スペイン代表のフェルナンド・トーレスという世界的な大物選手を獲得して、一気に注目が世界中から集まった。 地元サポーターやサッカーファンに夢を与えた一方、トーレスの獲得にかかった費用や、8億円とも言われる破格の年俸が重くのしかかった。 トーレス以外にも、元日本代表の実力選手を移籍で獲得するなど人件費がさらに高騰していった。 「広告収入の増加に人件費を合わせてしまった」(竹原社長) もちろん、人件費が高騰しようが、それを上回る収入があれば問題ない。 しかし、クラブ経営にとって大きな収入源であるスポンサー収入を失っていた。 2019年1月に大口のスポンサーだったサイゲームスが契約を更新せず、同じく長年の大口スポンサーだったDHCも2020年シーズンでは契約を更新しなかった。 また、 トーレス獲得とともにスポンサーになった3社が、トーレスが2019年8月で引退するのと共に撤退していったという。 2019年6月23日に東京都内で行われたフェルナンド・トーレスの引退発表会見。 写真左は、サガン鳥栖の竹原稔社長。 撮影:大塚淳史 2020年度の支出計画では、フェルナンド・トーレスの引退や高年俸の選手の移籍により、人件費だけで「約9億円を落とした(削減した)」(竹原社長)。 しかし、それでも苦しい状況は変わらない。 今言われている無観客試合となれば、サガン鳥栖の場合、年間チケット収入約7億円の何割かを失う。 第三者割当による増資で債務超過は回避できたものの、今後銀行による融資の準備や考えがあるかと問われた竹原社長は、 「存続するためにいかなる手段を使ってでも努力していく、という言い方でいいでしょうか。 それが市中銀行であるとか、寄付であるのか、クラウドファンディングなのか、新しい試みなのか。 サガン鳥栖は生き残ることを誓う。 全ての可能性を探る」 と話し、具体的な動きについては言及しなかった。 新しい大口スポンサーの候補については、 「厳密に連絡を取り合っている。 しかし、2月からドンドン状況が変わっている」 と不透明な状況だ。 鹿島アントラーズ小泉文明社長(写真右)。 写真は、2020年2月5日にシンポジウムに登壇したときのもの。 撮影:大塚淳史 危機的なのはサガン鳥栖だけでない。 北海道コンサドーレ札幌も4月24日の決算会見で、売上高こそ前年度比20. 4%増の約35億9982万円だったが、最終損失が1億4991万円の赤字で、2期連続の赤字となった。 ベガルタ仙台は約4億3000万円の最終赤字となっている。 両チームとも1月決算で新型コロナの影響を受けていない状況での数字で、2020年度はさらに苦境に陥るのは目に見えている。 北海道コンサドーレ札幌の野々村芳和社長は、コロナによる公式戦延期が続けば、10月にも資金が尽きる可能性があることを4月24日のWEB会見で明かしている。 経営が安定しているクラブも危機感を示している。 浦和レッズは4月24日に、鹿島アントラーズが4月24日に株主総会と決算会見を行った。 浦和レッズは2019年度の営業収入が82億1766万円と過去最高となり、純利益が6198万円と9年連続黒字だった。 一方で浦和レッズのクラブ経営陣は、 「シーズンは現在、世界を覆う新型コロナウイルスの影響もあり、経営に大きな悪影響があることは避けられないと予想されます。 この危機的状況に対し、私たちはクラブ一丸となって浦和レッズの存在意義をあらためて確認し、その存続に向けて全力を尽くしていきます」(リリースより) とリリース文のなかで危惧を表明している。 鹿島アントラーズは、売上高にあたる営業収入が67億6800万円、純利益300万円と黒字を確保したものの、メルカリの会長でもある小泉文明社長は、「夏から秋にかけて資金繰りが厳しくなるチームが出てくるはず。 アントラーズも気を抜けない」と話した。 写真は、2020年3月9日、東京都のJFAハウスで緊急の取材対応のもの。 撮影:大塚淳史 新型コロナウイルスの収束の目処が立たない中、試合の再開時期が見通せず、多くのクラブは2020年度の計画の見直しも進められないでいる。 そもそも公式戦の全日程をこなせるかどうか。 再開したとしても無観客での試合の公算が強い。 これが続けば、チケット収入やグッズ販売収入を億単位で失ってしまう。 Jリーグに入るDAZNなどからの高額な放映権収入・配信権収入の各クラブに分配される金額も減額される可能性もある。 考えられるのが人件費の削減だ。 Jリーグの各クラブの人件費(選手、監督、スタッフなど全て含む)は、営業費用の4割から7割を占める。 クラブの経営負担を削減するには大きな効果があると思われる。 海外のサッカーリーグにおいては、既にクラブの人件費に手をつけ始めている。 イングランドのプレミアリーグでは、リーグ側が非常事態期間中の給与の30%削減をリーグ所属の各クラブに呼びかけた。 当然、選手側から大きな反発が出て、現在はクラブ個々が選手と交渉している。 スペインの名門FCバルセロナでは同じく非常事態宣言中の給与70%削減に合意したが、その過程でもめているとの報道もある。 2018年度のJ1クラブの決算データではあるが、多くのクラブでチーム人件費が営業費用を大きく占めていることがわかる。 Jリーグの資料より。 北海道コンサドーレ札幌の選手たちがそろって、給与の一部返納を経営陣に申し出ているが、クラブ側が受けるかどうか決まってはいない。 Jリーグの各クラブの経営陣は、原則人件費という聖域に手をつけない方向だ。 ただ、その判断もいつまでもつのか。 あるクラブの幹部は「夏以降には経営基盤の弱いJ2(2部)、J3(3部)のクラブから、人件費の削減に手をつけざるを得ないところが出るだろう」と指摘していた。 緊急事態宣言の延長の可能性が高まっており、Jリーグの公式戦再開はさらに延びるとみられる。 各クラブはこの苦難を乗り切られるのか。 (文・大塚淳史).

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厳しい経営状況を明かすサガン鳥栖の竹原稔社長。 オンラインによる決算会見をキャプチャ。 Jリーグがこれまでにない経営危機に襲われている。 新型コロナウイルスの影響で、2月21、22、23日の開幕節を最後に、公式戦の延期が続いているためだ。 延期が始まって、2カ月が経過しているが、公式戦再開の見通しは全く立っていない。 1月期決算のクラブが多いJリーグ。 4月は、ガンバ大阪(14日)、北海道コンサドーレ札幌(24日)、鹿島アントラーズ(24日)、浦和レッズ(24日)、ベガルタ仙台(25日)、サガン鳥栖(26日)などJ1のクラブたちが続々と、2019年度の定時株主総会や決算会見を行っている(一部のクラブは会見は行わず)。 そして、いくつかのクラブが、経営危機にあることを経営陣が明かし始めている。 サガン鳥栖に所属していたスペインの英雄フェルナンド・トーレス。 写真は2019年2月14日、Jリーグのキックオフカンファレンスのもの。 撮影:大塚淳史 公式戦が再開できないと入場料収入やグッズ販売収入などを入ってこない。 各クラブ、我慢が強いられる厳しい経営状況の中、特に危機感を募らせているのがサガン鳥栖だ。 サガン鳥栖の経営母体であるサガン・ドリームスは4月26日、定時株主総会と決算報告を開いた。 2019年度(2019年2月〜2020年1月)は、純損失20億1486万円で2期連続の赤字だったことを報告した。 オンラインで記者会見に臨んだ竹原稔社長は、株主による第三者割当増資を行い、債務超過を回避したことを説明した。 増資した額や筆頭株主の変更の有無については「ノー回答」(竹原社長)だった。 ただ、サガン鳥栖の置かれている状況は依然として厳しい。 新型コロナウイルスの感染拡大の以前から、サガン鳥栖の経営は危ういとささやかれていた。 大きな要因が、身の丈にあわなかった経営だ。 サガン鳥栖は2018年7月に、元スペイン代表のフェルナンド・トーレスという世界的な大物選手を獲得して、一気に注目が世界中から集まった。 地元サポーターやサッカーファンに夢を与えた一方、トーレスの獲得にかかった費用や、8億円とも言われる破格の年俸が重くのしかかった。 トーレス以外にも、元日本代表の実力選手を移籍で獲得するなど人件費がさらに高騰していった。 「広告収入の増加に人件費を合わせてしまった」(竹原社長) もちろん、人件費が高騰しようが、それを上回る収入があれば問題ない。 しかし、クラブ経営にとって大きな収入源であるスポンサー収入を失っていた。 2019年1月に大口のスポンサーだったサイゲームスが契約を更新せず、同じく長年の大口スポンサーだったDHCも2020年シーズンでは契約を更新しなかった。 また、 トーレス獲得とともにスポンサーになった3社が、トーレスが2019年8月で引退するのと共に撤退していったという。 2019年6月23日に東京都内で行われたフェルナンド・トーレスの引退発表会見。 写真左は、サガン鳥栖の竹原稔社長。 撮影:大塚淳史 2020年度の支出計画では、フェルナンド・トーレスの引退や高年俸の選手の移籍により、人件費だけで「約9億円を落とした(削減した)」(竹原社長)。 しかし、それでも苦しい状況は変わらない。 今言われている無観客試合となれば、サガン鳥栖の場合、年間チケット収入約7億円の何割かを失う。 第三者割当による増資で債務超過は回避できたものの、今後銀行による融資の準備や考えがあるかと問われた竹原社長は、 「存続するためにいかなる手段を使ってでも努力していく、という言い方でいいでしょうか。 それが市中銀行であるとか、寄付であるのか、クラウドファンディングなのか、新しい試みなのか。 サガン鳥栖は生き残ることを誓う。 全ての可能性を探る」 と話し、具体的な動きについては言及しなかった。 新しい大口スポンサーの候補については、 「厳密に連絡を取り合っている。 しかし、2月からドンドン状況が変わっている」 と不透明な状況だ。 鹿島アントラーズ小泉文明社長(写真右)。 写真は、2020年2月5日にシンポジウムに登壇したときのもの。 撮影:大塚淳史 危機的なのはサガン鳥栖だけでない。 北海道コンサドーレ札幌も4月24日の決算会見で、売上高こそ前年度比20. 4%増の約35億9982万円だったが、最終損失が1億4991万円の赤字で、2期連続の赤字となった。 ベガルタ仙台は約4億3000万円の最終赤字となっている。 両チームとも1月決算で新型コロナの影響を受けていない状況での数字で、2020年度はさらに苦境に陥るのは目に見えている。 北海道コンサドーレ札幌の野々村芳和社長は、コロナによる公式戦延期が続けば、10月にも資金が尽きる可能性があることを4月24日のWEB会見で明かしている。 経営が安定しているクラブも危機感を示している。 浦和レッズは4月24日に、鹿島アントラーズが4月24日に株主総会と決算会見を行った。 浦和レッズは2019年度の営業収入が82億1766万円と過去最高となり、純利益が6198万円と9年連続黒字だった。 一方で浦和レッズのクラブ経営陣は、 「シーズンは現在、世界を覆う新型コロナウイルスの影響もあり、経営に大きな悪影響があることは避けられないと予想されます。 この危機的状況に対し、私たちはクラブ一丸となって浦和レッズの存在意義をあらためて確認し、その存続に向けて全力を尽くしていきます」(リリースより) とリリース文のなかで危惧を表明している。 鹿島アントラーズは、売上高にあたる営業収入が67億6800万円、純利益300万円と黒字を確保したものの、メルカリの会長でもある小泉文明社長は、「夏から秋にかけて資金繰りが厳しくなるチームが出てくるはず。 アントラーズも気を抜けない」と話した。 写真は、2020年3月9日、東京都のJFAハウスで緊急の取材対応のもの。 撮影:大塚淳史 新型コロナウイルスの収束の目処が立たない中、試合の再開時期が見通せず、多くのクラブは2020年度の計画の見直しも進められないでいる。 そもそも公式戦の全日程をこなせるかどうか。 再開したとしても無観客での試合の公算が強い。 これが続けば、チケット収入やグッズ販売収入を億単位で失ってしまう。 Jリーグに入るDAZNなどからの高額な放映権収入・配信権収入の各クラブに分配される金額も減額される可能性もある。 考えられるのが人件費の削減だ。 Jリーグの各クラブの人件費(選手、監督、スタッフなど全て含む)は、営業費用の4割から7割を占める。 クラブの経営負担を削減するには大きな効果があると思われる。 海外のサッカーリーグにおいては、既にクラブの人件費に手をつけ始めている。 イングランドのプレミアリーグでは、リーグ側が非常事態期間中の給与の30%削減をリーグ所属の各クラブに呼びかけた。 当然、選手側から大きな反発が出て、現在はクラブ個々が選手と交渉している。 スペインの名門FCバルセロナでは同じく非常事態宣言中の給与70%削減に合意したが、その過程でもめているとの報道もある。 2018年度のJ1クラブの決算データではあるが、多くのクラブでチーム人件費が営業費用を大きく占めていることがわかる。 Jリーグの資料より。 北海道コンサドーレ札幌の選手たちがそろって、給与の一部返納を経営陣に申し出ているが、クラブ側が受けるかどうか決まってはいない。 Jリーグの各クラブの経営陣は、原則人件費という聖域に手をつけない方向だ。 ただ、その判断もいつまでもつのか。 あるクラブの幹部は「夏以降には経営基盤の弱いJ2(2部)、J3(3部)のクラブから、人件費の削減に手をつけざるを得ないところが出るだろう」と指摘していた。 緊急事態宣言の延長の可能性が高まっており、Jリーグの公式戦再開はさらに延びるとみられる。 各クラブはこの苦難を乗り切られるのか。 (文・大塚淳史).

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