俺ガイル ss アンチ 暴力。 俺ガイル (おれがいる)とは【ピクシブ百科事典】

#1 比企谷八幡は愛を知らない。【1】

俺ガイル ss アンチ 暴力

【朗報】俺ガイルのオーディオブックが1冊無料でもらえます みんな知ってる使ってる「Amazon」 Amazonでは、本を声で聴く「」というサービスもやっています。 知っていましたか? いや知らなかったって人、オーディブルのに登録すると、好きな本が1冊無料でもらえます。 安い本も高い本もどんな値段の本でも、無料でもらえます。 無料体験中に退会で料金は一切不要 無料体験期間中に「やっぱ退会したい…」そう思うかもしれません。 「お金ってかかるの…?」 いいえ、無料体験期間中に退会した場合、お金は一切かかりません。 また、無料体験中にもらったオーディオブックは、退会後も引き続き視聴可能です。 あー、疲れた」 雪乃「全然疲れてそうに見えないわね」 結衣「確かレポートって……あれ、読書感想文じゃん!」 八幡「たんまり8ページ書いてきたからな。 てっきり下校時間まで怒られるかと……」 雪乃「……もう少し時間がかかるものだと思っていたのだけれど、一体どんな手を使ったのかしら」 八幡「……お前らさ、いい加減にしとけよ」 結衣「えっ……」 八幡「いつもいつも罵倒やら暴言やら人を傷つけてトラウマ抉ってばかりいてさ、お前ら楽しい?」 雪乃「な、何を言って……」 八幡「俺は楽しくなかったね。 いつもいつも我慢してきた。 まだ放課後になってから時間は短いのにも関わらずだ」 八幡「別に、何も無いですよ……」 平塚「嘘をつ……」 八幡「ああ、そうだ。 一体誰が……) 八幡(屋上の鍵が壊れている事は確か女子の間で有名……だったよな。 どうして俺を呼び出した……葉山」 葉山「……昨日、彼女を見かけてね。 酷くやつれていた。 何があったのか聞いてみても何でもないの一点張りだ」 八幡「……」 葉山「そして今日の結衣の不自然な様子。 放課後入ってすぐに奉仕部部室に行けば誰もいない。 行く途中でも誰も見かけなかったよ。 俺が知る限りでは文化祭以外では奉仕部は、ほぼ毎日活動していたはずだったが」 八幡「とっとと要点を話せ。 長ったらしい前置きはいらん」 葉山「それは済まなかった。 それじゃあ聞かせてもらうとするよ。 それだけだ」 葉山「自分に泥を塗りたくって周囲を傷つけてか?随分と無様だな、比企谷……流石孤独なだけあるな」 八幡「俺には自分の思い通りに動けないお前の方が無様に見えるんだがな」 葉山「君は動いたあげく状況を悪化させているようにしか見えないな」 八幡「これはリセットだ。 元あった状態に戻してるだけだ」 葉山「リセット……だと」 八幡「ああ、そうだ。 これでもう二度と争いは起きなくなる。 実に平和的な解決法じゃな……ガッ……」 ズドン!! 今まで……いや、今でも俺が成し得なかったことだ……」 八幡「……」 葉山「俺は正直言って悔しかった。 何故君はそこまで自分を犠牲に出来るのか。 誰だって手に入れられないものがあるし、苦悩だってある」 葉山「そして比企谷、君にもそれが当てはまる。 だが君は僕達が持っているものは手に入れられない」 八幡「喧嘩売ってんのか……」 葉山「……君はもう分かっているんじゃないのか。 自分が何を持っていてそして……自分が何をすべきなのか」 八幡「……」 葉山「一応喧嘩を吹っ掛けた事は謝るよ。 済まなかった」 八幡「一応って、お前謝る気無いだろ。 ……クソ、喧嘩なんて距離の近い奴同士でやる俺には縁の無いものだと思ってたんだがな……」スタスタ 八幡「……手間を掛けさせて済まなかった……その、ありがとう……」 バタン 葉山(喧嘩……か。 虫が良すぎるかもしれないが……) 職員室 コンコンガチャ 八幡「失礼……します。 奉仕部の存続に深く関わる大事なことだ」 雪乃「……」 平塚「その為にもある人物から話がある。 私は仕事に戻る」 平塚「比企谷、もう自分から……傷つく必要は無いからな……」ボソッ ピシャ 八幡「……」 雪乃「……何の用かしら?あなたは……私達のことが……嫌いだったのでしょう」 八幡「ああ、確かに嫌な時は沢山あったな。 割とイケメンなのに目の事を執拗に言われたりとか、トラウマを無造作に掘り返されたりとかマジで傷ついたさ」 雪乃「……」 八幡「だが俺は嘘をついた。 嫌な部分も確かにあった……だがそれが辞めた理由じゃない。 俺は昨日あの時、お前達の話を聞いた」 雪乃「……!」 八幡「正直夢みたいな話だったさ。 学校でも一二を争う美女二人が俺に好意を向けてくれてることが明確になったんだからな。 そして今度は全てを捨ててまで逃げようとした。 結果、俺は雪ノ下と由比ヶ浜を傷つけた……」 雪乃「……」 結衣「……」 八幡「だが俺はもう逃げない、逃げたくない。 この奉仕部での時間を失いたくない。 それが俺自身が編み出した俺の為の俺の答えだ」 八幡「俺は雪ノ下も由比ヶ浜も受け入れることはできない。 俺はここで明確な答えを出したかった」 八幡「何よりお前達が俺のせいで争う必要は全く……」 パーン! 私が初めて好意を向けた相手は私の友人が好きな人だった。 私は私の好意を通すことで由比ヶ浜さんに拒絶されてしまうことが怖かった……」 結衣「ゆきのん……」 雪乃「確かにあなたの言う通りだわ。 逃げていれば私達の過ごしてきた時間は無駄になる。 だから私は全力であなたに好意を通す。 でも勘違いしないでほしいの」 雪乃「私はあなたの為に争うつもりは毛頭無いわ。 ゆきのんと争うのが嫌だった。 だけど今は違う。 私はゆきのんに……ヒッキーに真っ向から立ち向かいたい!」 八幡「!!」 結衣「そしてゆきのんを拒絶なんて絶対にしない。 ヒキタニ君こそどうだい?」 八幡「おかげさまで」 葉山「そうか……良かった」 葉山「……こんな事を言うのもアレだが、やはり俺は君を受け入れられそうにない」 八幡「別に無理矢理受け入れる必要は無いだろ。 金子みすずの詩でもそう言ってるだろ」 葉山「みんな違ってみんないい……か。 どのような結果にも良くも悪くも何かしらの理由を付けてそれらが青春の一ページであるかのように自らをだまくらかしている 青春とは悪である。 青春の名の下に自覚無く自分勝手に行動し周りに迷惑をかけまくる。 そしてそれらが蔓延している なら俺の場合はどうか?答えは簡単だ。 青春とは夢である。 誰もが思い描く限られた時間。 そしてその誰もが知らず知らずの内に青春を謳歌している。 その誰もの中に俺が入っているのは明白だ そして夢であるからこそ人は無計画に思ったことをやれるしうなされもする。 そして夢である以上、必ずいつかは目が覚める。 なら目が覚めるまで、この青春を謳歌しようじゃないか。 そして目が覚めた後、俺はこう思い返すであろう…… やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 完 最近の投稿• カテゴリー• 633• 631• 619• 446• 408• 108• 144• 147• 174• 155• 189• 189• 2 アーカイブ• 128• 118• 242 メタ情報•

次の

俺ガイル (おれがいる)とは【ピクシブ百科事典】

俺ガイル ss アンチ 暴力

俺の一番古い記憶……それは、暗闇に照らされるロウソクと人影。 それが大半を占めている。 両手を天井から吊るされたロープで縛られ、抵抗出来ないまま殴られる。 泣き叫んでも、やめてと叫んでも、人影は殴ることを止めることはない。 そして、人影は口癖のように呟く。 「愛している」 と。 その人影は、親父はその言葉を言う時だけ優しい顔をする。 それは、俺が一番嫌いな顔……幼心に、その優しさは、愛は嘘だと気づいていた。 愛がこんなものなはずがない。 そう思っていた。 思いたかった。 だが、その証拠はどこにもない。 欲しいものを買い与えられた。 ご飯もちゃんと用意された。 だが、その後には必ず暴力がある。 胴体、腕、足。 顔以外の場所は、常に傷ついていた。 何で俺は死ななかったのか。 それは、俺に妹がいたからだ。 もし俺が死んだら、今度は妹が傷つく。 もしかしたら、母ちゃんも傷つく。 それだけは絶対に阻止しなければならない。 その意思だけで、俺は生きてこれた。 『愛』とは何だと、常に自問自答した。 だが、いつも出る答えは一つ。 愛されることは傷つくこと。 暴力を受けること。 痛いこと。 だったら俺は誰も愛さない。 愛されない。 傷つくのも、傷つかれるのも嫌だ。 だから俺は…… 生涯、孤独であり続ける。 [newpage] 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ピピピピッピピピピッピピガチャッ 「…………あぁ、朝か……」 ぼーっとした頭が覚醒するまでに、少しのラグがあった。 夜遅くまで本を読んでたのが仇になったか……。 もそもそと起き上がると、自室の扉がゆっくりと開かれた。 そこには、心配そうな顔の妹、小町がいた。 「お、お兄ちゃん、おはよ」 「ああおはよ。 どうした?」 「さっきから、ずっとうめき声が聞こえてたから……」 さっき……ああ。 あの夢を見て、呻いてたのか。 「ちょっと夢見ててな。 まあ、心配すんなよ」 すると小町は俺の方にやって来て、優しく抱きしめてくれた。 まるで、子猫を守る母親のように、優しく、それでいて力強く。 「もう、あんなの忘れなよっ……! あんなっ……!」 「! や、やめろ……!」 俺は小町を押し返すと、ズキズキと痛み出した頭を抑える。 くそっ、やっぱ人の好意が……愛が、信じられない……くそったれ……! 「ご、ごめんね、お兄ちゃん」 「……小町、あれからもう6年になるんだな……」 俺が親父から虐待されていたのは、物心がついた時からだった気がする。 それから小学4年生まで、毎日のように虐待されていたが……ついに母ちゃんが、親父を警察に突き出した。 母ちゃんも、俺が生まれる前まで暴力を受けていた。 それがトラウマで、親父に逆らえなかったらしい。 だがそれも解放された。 有罪判決を受けた親父は、その罪の重さから懲役50年。 慰謝料や俺らのこれからの人生に必要なお金、5000万円を言い渡された。 その裁判の前、母ちゃんが何故か俺らの弁護を頼んだ葉山弁護士。 あの人には本当に頭が上がらない。 本当は加害者側につくはずの弁護士が、被害者側の俺らについてくれたんだ。 今でも感謝してます。 隼人も、俺と遊んでくれたし……何からなにまで感謝しっぱなしだな。 「そうだけど……ごめんね、簡単に割り切れることじゃないのに……」 「小町が気にすることじゃないって。 これは、俺が乗り越えなきゃならない試練なんだ。 試練を乗り越えて人は成長する。 なんかかっこよくね?」 あれ? じゃあ俺、5年前から成長してないことになる? 自分で言ってて悲しくなってきた。 「……お兄ちゃんが言うなら、小町も信じるよ。 ……さあお兄ちゃん! 今日から高校生だよ! 張り切って行こう!」 「近所迷惑でしょーが」 だが……ついに俺も高校生か。 親父からの悪夢から目を逸らすために、必死になって勉強したから総武高に受かったわけだし、頑張って勉強していかないと。 小町を部屋から追い出して、新品の制服に腕を通す。 やっぱ新品っていいよな。 この慣れてない感じが好きだ。 と、その時高校に入ってから買ってもらった携帯電話が鳴った。 誰だよ、こんな朝早く……。 「……隼人? もしもし」 「あ、八幡。 おはよう」 「ああ。 どうした一体」 「いや、ちゃんと起きてるかなと思って」 「お前は俺の彼女かよ」 自分で言ってておぞましくなってきたわ。 「はは。 相変わらずだな。 それより、今日一緒に学校行かないか?」 「あー……わり。 小町を中学に送ってから行くから」 確か、小町の所の中学も今日入学式だった。 その手伝いとかいろいろさせられるらしい。 俺の大事な妹をこき使うとは、あそこの教師共、許せん。 「小町ちゃんはお兄ちゃんっ子だからな。 じゃあそれは別の機会に」 「ああ。 悪いな」 「そうでもないさ。 あ、そういえば雪乃ちゃんも総武高だよな。 幼馴染3人で同じ高校って、なんか運命感じるよな」 「……おぅ……」 ゆ、雪乃か……まああいつも、俺と遊んでくれた数少ない友達だが……。 「俺、あいつに嫌われてるっぽいから余り近寄りたくないんだよな……」 「……それ、本当に言ってるのか? 本心?」 「え? だって、会う度に目を逸らされるし、話しかけようとしたら顔を真っ赤にして早足でいなくなるし、たまに物凄い視線で見られるし」 顔真っ赤にして怒るって、どんだけ俺に話しかけて欲しくないんだ。 幼馴染なのに。 「(……まあ、八幡もそれなりの過去があるから何とも言えないが……雪乃ちゃん、同情するよ)」 「隼人?」 「いや、何でもない。 じゃあそろそろ出るから、また学校で」 「ああ」 雪乃、か……小さいころはそうでも無かったが、何故中学に上がってから俺を避け出したんだ。 意味がわからん。 それに、高校も俺らと一緒だし……まあ、雪乃は隼人のこと好きっぽいし、そこら辺はわからんでもない。 雪乃と隼人、お似合いだし。 だが愛し、愛されないことを祈ろう。 「おにーちゃーん?」 「おーう」 まあ、まずは母ちゃんが眠い目をこすって作ってくれた飯でも食うか。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 飯を食ってから、チャリの後ろに小町を乗せて中学まで送る。 そろそろこいつも、一人で通えるようになってくれませんかね。 だが、流石にまだ早すぎたか。 ……遅刻するよりはましだな、うん。 ゆっくりチャリを漕いでいると、反対側の道路からパジャマ姿の女の子が犬を連れて散歩をしていた。 顔は……まあ、可愛い?方だと思う。 「キャンッ! キャンキャンッ!」 「ちょっ! サブレ待って!」 ほほぅ。 あの犬は鳩サブレって言うのか。 ……ど、独創的なお名前ですね……。 リードが外れてしまい、鳴きながらこっちに走ってくる鳩サブレ。 と、その時。 真後ろからスピードを緩めない車のエンジン音が聞こえてきた。 まずいっ……! 「サブレええええええぇぇぇ!」 「クソッ」 チャリを飛び降りて、ギリギリの所で犬を抱き上げて前方に飛ぶ。 が、かわしきれなかったのか足に鈍痛のようなものが走った。 「ぐあっ!」 ぐっ……い、いてぇ……! けど……あ、あの時の痛さに比べたら……! ……ん? この痛み……まさか折れてる!? 親父がまだいた時、何度も味わされた痛みだ。 間違えるはずがない。 「……! あ、あの! 大丈夫ですか!? 」 「ああっ……な、慣れてる……!」 「慣れてるって……あ、足が……!」 足を見ると、左足だけ変な方向を向いていた。 なるほど、折れてる。 「あ、あなたは……!」 「え? ……あ、都筑さん……? ってことは……」 「……は、八幡……? 八幡!」 や、やっぱり雪乃かよ……あー、そういや俺クールだな。 クール八幡。 何それちょっとかっこいい。 「つ、都筑さん、病院に電話を!」 「はい、雪乃お嬢様」 雪乃は血相を変えて俺の側に来ると、泣きそうな顔で俺に謝ってきた。 「ごめんなさいっ……八幡、ごめんね……! あなたを傷つけてしまった……」 「だ、大丈夫だから、な?」 「あ、あたしもしっかりサブレを見てれば……ご、ごめんなさい!」 「だから大丈夫だってっ……」 とか言いつつ、この鈍痛はかなり痛い。 脂汗が出てきた。 「雪乃お嬢様、救急車が10分以内に着くそうです」 「5分で来るようにして! 急いで!」 「かしこまりました」 おぉふ……雪乃、怖いって。 それから救急車が来るまでの間、雪乃と女の子は俺に謝り続けた。 だから、別になんとも思ってないのにな。 救急車で病院に運ばれ、直ぐに手術に入る。 雪ノ下家御用達の病院の、それも俺を何度も手術してくれてる先生だったから、特に何の抵抗もなく手術に応じた。 「大丈夫かな、比企谷くん」 「まあ、ただの骨折なんで大丈夫っす」 「ただのって……骨折も立派な重症なんだけどね。 まあ、命に別状はないから」 初老の先生は苦笑いで病室を出ると、今度は都筑さんが入ってきた。 「八幡様。 この度は誠に申し訳ありませんでした」 「いや、大丈夫ですから頭を上げて下さい。 ……雪乃と、女の子は……学校ですか?」 「はい。 もう直、入学式が終わるので、お嬢様を迎えに行ってきます。 それと、あの時の女性も総武高のようなので、連れてきましょう。 それと陽乃お嬢様と奥様も。 失礼いたします」 「あ、ちょっ……もういない……」 ふぅ……まぁ、少し寝るか。 自己治癒力が上がってるとは言え、最低一週間程度は病院だろうな。 うつらうつらとしていると、ついに意識が睡魔に刈り取られた。 あれ? 暫く学校休めるとか最高じゃね? 俺の一番古い記憶……それは、暗闇に照らされるロウソクと人影。 それが大半を占めている。 両手を天井から吊るされたロープで縛られ、抵抗出来ないまま殴られる。 泣き叫んでも、やめてと叫んでも、人影は殴ることを止めることはない。 そして、人影は口癖のように呟く。 「愛している」 と。 その人影は、親父はその言葉を言う時だけ優しい顔をする。 それは、俺が一番嫌いな顔……幼心に、その優しさは、愛は嘘だと気づいていた。 愛がこんなものなはずがない。 そう思っていた。 思いたかった。 だが、その証拠はどこにもない。 欲しいものを買い与えられた。 ご飯もちゃんと用意された。 だが、その後には必ず暴力がある。 胴体、腕、足。 顔以外の場所は、常に傷ついていた。 何で俺は死ななかったのか。 それは、俺に妹がいたからだ。 もし俺が死んだら、今度は妹が傷つく。 もしかしたら、母ちゃんも傷つく。 それだけは絶対に阻止しなければならない。 その意思だけで、俺は生きてこれた。 『愛』とは何だと、常に自問自答した。 だが、いつも出る答えは一つ。 愛されることは傷つくこと。 暴力を受けること。 痛いこと。 だったら俺は誰も愛さない。 愛されない。 傷つくのも、傷つかれるのも嫌だ。 だから俺は…… 生涯、孤独であり続ける。 [newpage] 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ピピピピッピピピピッピピガチャッ 「…………あぁ、朝か……」 ぼーっとした頭が覚醒するまでに、少しのラグがあった。 夜遅くまで本を読んでたのが仇になったか……。 もそもそと起き上がると、自室の扉がゆっくりと開かれた。 そこには、心配そうな顔の妹、小町がいた。 「お、お兄ちゃん、おはよ」 「ああおはよ。 どうした?」 「さっきから、ずっとうめき声が聞こえてたから……」 さっき……ああ。 あの夢を見て、呻いてたのか。 「ちょっと夢見ててな。 まあ、心配すんなよ」 すると小町は俺の方にやって来て、優しく抱きしめてくれた。 まるで、子猫を守る母親のように、優しく、それでいて力強く。 「もう、あんなの忘れなよっ……! あんなっ……!」 「! や、やめろ……!」 俺は小町を押し返すと、ズキズキと痛み出した頭を抑える。 くそっ、やっぱ人の好意が……愛が、信じられない……くそったれ……! 「ご、ごめんね、お兄ちゃん」 「……小町、あれからもう6年になるんだな……」 俺が親父から虐待されていたのは、物心がついた時からだった気がする。 それから小学4年生まで、毎日のように虐待されていたが……ついに母ちゃんが、親父を警察に突き出した。 母ちゃんも、俺が生まれる前まで暴力を受けていた。 それがトラウマで、親父に逆らえなかったらしい。 だがそれも解放された。 有罪判決を受けた親父は、その罪の重さから懲役50年。 慰謝料や俺らのこれからの人生に必要なお金、5000万円を言い渡された。 その裁判の前、母ちゃんが何故か俺らの弁護を頼んだ葉山弁護士。 あの人には本当に頭が上がらない。 本当は加害者側につくはずの弁護士が、被害者側の俺らについてくれたんだ。 今でも感謝してます。 隼人も、俺と遊んでくれたし……何からなにまで感謝しっぱなしだな。 「そうだけど……ごめんね、簡単に割り切れることじゃないのに……」 「小町が気にすることじゃないって。 これは、俺が乗り越えなきゃならない試練なんだ。 試練を乗り越えて人は成長する。 なんかかっこよくね?」 あれ? じゃあ俺、5年前から成長してないことになる? 自分で言ってて悲しくなってきた。 「……お兄ちゃんが言うなら、小町も信じるよ。 ……さあお兄ちゃん! 今日から高校生だよ! 張り切って行こう!」 「近所迷惑でしょーが」 だが……ついに俺も高校生か。 親父からの悪夢から目を逸らすために、必死になって勉強したから総武高に受かったわけだし、頑張って勉強していかないと。 小町を部屋から追い出して、新品の制服に腕を通す。 やっぱ新品っていいよな。 この慣れてない感じが好きだ。 と、その時高校に入ってから買ってもらった携帯電話が鳴った。 誰だよ、こんな朝早く……。 「……隼人? もしもし」 「あ、八幡。 おはよう」 「ああ。 どうした一体」 「いや、ちゃんと起きてるかなと思って」 「お前は俺の彼女かよ」 自分で言ってておぞましくなってきたわ。 「はは。 相変わらずだな。 それより、今日一緒に学校行かないか?」 「あー……わり。 小町を中学に送ってから行くから」 確か、小町の所の中学も今日入学式だった。 その手伝いとかいろいろさせられるらしい。 俺の大事な妹をこき使うとは、あそこの教師共、許せん。 「小町ちゃんはお兄ちゃんっ子だからな。 じゃあそれは別の機会に」 「ああ。 悪いな」 「そうでもないさ。 あ、そういえば雪乃ちゃんも総武高だよな。 幼馴染3人で同じ高校って、なんか運命感じるよな」 「……おぅ……」 ゆ、雪乃か……まああいつも、俺と遊んでくれた数少ない友達だが……。 「俺、あいつに嫌われてるっぽいから余り近寄りたくないんだよな……」 「……それ、本当に言ってるのか? 本心?」 「え? だって、会う度に目を逸らされるし、話しかけようとしたら顔を真っ赤にして早足でいなくなるし、たまに物凄い視線で見られるし」 顔真っ赤にして怒るって、どんだけ俺に話しかけて欲しくないんだ。 幼馴染なのに。 「(……まあ、八幡もそれなりの過去があるから何とも言えないが……雪乃ちゃん、同情するよ)」 「隼人?」 「いや、何でもない。 じゃあそろそろ出るから、また学校で」 「ああ」 雪乃、か……小さいころはそうでも無かったが、何故中学に上がってから俺を避け出したんだ。 意味がわからん。 それに、高校も俺らと一緒だし……まあ、雪乃は隼人のこと好きっぽいし、そこら辺はわからんでもない。 雪乃と隼人、お似合いだし。 だが愛し、愛されないことを祈ろう。 「おにーちゃーん?」 「おーう」 まあ、まずは母ちゃんが眠い目をこすって作ってくれた飯でも食うか。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 飯を食ってから、チャリの後ろに小町を乗せて中学まで送る。 そろそろこいつも、一人で通えるようになってくれませんかね。 だが、流石にまだ早すぎたか。 ……遅刻するよりはましだな、うん。 ゆっくりチャリを漕いでいると、反対側の道路からパジャマ姿の女の子が犬を連れて散歩をしていた。 顔は……まあ、可愛い?方だと思う。 「キャンッ! キャンキャンッ!」 「ちょっ! サブレ待って!」 ほほぅ。 あの犬は鳩サブレって言うのか。 ……ど、独創的なお名前ですね……。 リードが外れてしまい、鳴きながらこっちに走ってくる鳩サブレ。 と、その時。 真後ろからスピードを緩めない車のエンジン音が聞こえてきた。 まずいっ……! 「サブレええええええぇぇぇ!」 「クソッ」 チャリを飛び降りて、ギリギリの所で犬を抱き上げて前方に飛ぶ。 が、かわしきれなかったのか足に鈍痛のようなものが走った。 「ぐあっ!」 ぐっ……い、いてぇ……! けど……あ、あの時の痛さに比べたら……! ……ん? この痛み……まさか折れてる!? 親父がまだいた時、何度も味わされた痛みだ。 間違えるはずがない。 「……! あ、あの! 大丈夫ですか!? 」 「ああっ……な、慣れてる……!」 「慣れてるって……あ、足が……!」 足を見ると、左足だけ変な方向を向いていた。 なるほど、折れてる。 「あ、あなたは……!」 「え? ……あ、都筑さん……? ってことは……」 「……は、八幡……? 八幡!」 や、やっぱり雪乃かよ……あー、そういや俺クールだな。 クール八幡。 何それちょっとかっこいい。 「つ、都筑さん、病院に電話を!」 「はい、雪乃お嬢様」 雪乃は血相を変えて俺の側に来ると、泣きそうな顔で俺に謝ってきた。 「ごめんなさいっ……八幡、ごめんね……! あなたを傷つけてしまった……」 「だ、大丈夫だから、な?」 「あ、あたしもしっかりサブレを見てれば……ご、ごめんなさい!」 「だから大丈夫だってっ……」 とか言いつつ、この鈍痛はかなり痛い。 脂汗が出てきた。 「雪乃お嬢様、救急車が10分以内に着くそうです」 「5分で来るようにして! 急いで!」 「かしこまりました」 おぉふ……雪乃、怖いって。 それから救急車が来るまでの間、雪乃と女の子は俺に謝り続けた。 だから、別になんとも思ってないのにな。 救急車で病院に運ばれ、直ぐに手術に入る。 雪ノ下家御用達の病院の、それも俺を何度も手術してくれてる先生だったから、特に何の抵抗もなく手術に応じた。 「大丈夫かな、比企谷くん」 「まあ、ただの骨折なんで大丈夫っす」 「ただのって……骨折も立派な重症なんだけどね。 まあ、命に別状はないから」 初老の先生は苦笑いで病室を出ると、今度は都筑さんが入ってきた。 「八幡様。 この度は誠に申し訳ありませんでした」 「いや、大丈夫ですから頭を上げて下さい。 ……雪乃と、女の子は……学校ですか?」 「はい。 もう直、入学式が終わるので、お嬢様を迎えに行ってきます。 それと、あの時の女性も総武高のようなので、連れてきましょう。 それと陽乃お嬢様と奥様も。 失礼いたします」 「あ、ちょっ……もういない……」 ふぅ……まぁ、少し寝るか。 自己治癒力が上がってるとは言え、最低一週間程度は病院だろうな。 うつらうつらとしていると、ついに意識が睡魔に刈り取られた。 あれ? 暫く学校休めるとか最高じゃね?.

次の

【俺ガイル】比企谷八幡「奉仕部を辞めることにするわ」【葉山】

俺ガイル ss アンチ 暴力

緋弾のアリアを被弾のアリアだと勘違いしていたことのある凡夫です。 とある主人公のようにやたらと不幸なのかな?と思っていたら違いました。 ・・・・・・でもあの世界観ってとあるとクロスさせやすいよね。 レーベル違うけど! 異能力者を確保するとかまじアンチスキルだと思う。 しかし、アンチスキルって非能力者が能力者を取り押さえるだよな。 それムリゲじゃね? アンチスキルは全員武偵とかじゃないか? ・・・・・・全員武偵だと考えるとなんとかなりそうな気がするから不思議。 あの作品はどんどん異能力バトル要素が加わるからレベル4までなら完全に制圧できる気がします。 いや、だって原作だと敵が孫悟空とか閻魔なんだもん。 鬼灯の冷徹かよ。 この記事では原作から結構はっちゃけている緋弾のアリアのおすすめSS・二次小説を紹介していきます。 ・・・・・・こうやって見ると、ルイズ・シャナ・アリアって全部くぎゅなんだよな。 何だろうねこの異能力バトルヒロインのくぎゅ率は。 本編のアニメ化は1クール放送ブラドを倒すまでしか放送していないので、少々物足りないと言いますか、原作は20巻を越えているのでせめて2クール放送で視たかったです。 王道のハーレムラブコメアクションもので、シャナとかと同じ扱いで放送してもらいたかった。 偽物の名武偵 未完 オリ主 勘違い 世界に新たに設立された新資格、『武偵制度』。 その資格を有した民間の武力集団『武偵』を育成する東京武偵高校に、一人の少年・有明錬が在籍していた。 ひょんなことから武偵に『なってしまった』彼が持つ特質は2つ。 ありえないほどの幸運と、周囲と自らが巻き起こす勘違いの数々。 勘違いラッキーマンが巻き起こす騒動を描いた二次小説作品。 勘違いものも凡夫はかなり好きです。 中身はダメなのに勘違いで英雄や天才に見られてしまうとかギャップで笑えてしまいます。 この手の作品に最近はまっていて、同系統だとがおすすめです。 惜しいのは14年12月から更新が止まっています。 ブログの方も確認したのですが同じ時期に更新が停止しています。 ・・・・・・つ、続きはでますか? 過去編の もおもしろいですよ。 ・オリ主勘違いものの名作 ・過去編もあるよ! ・でも更新停止中! 1年以上! 待とう! 緋弾に迫りしは緋色のメス 女オリ主 ダークヒーロー 一人の少女がいた。 その少女の事はジル。 または、ジャックと呼ばれていた。 だが、当の本人は名字も本当の名前すら知らない。 ただ、家族はいた。 そして、父親から一つの頼みごとを受ける。 一方、神奈川武偵付属中学の3年に在籍していた遠山キンジはヒステリアモードを利用され続ける日々を過ごしていた。 鬱になりながらも、ある日キンジはその少女と出会う。 キンジの相棒がジャックと呼ばれる殺人鬼だったらというダークヒーローなオリ主を描いている作品。 オリ主がだいぶハイスペックです。 娯楽作品に登場する殺人鬼って魅力的なキャラクターが多いですよね。 西尾維新の 零崎とか型月のシキとか。 法的にも倫理的にも悪ではあるが、能力でその生き方を押し通してしまうキャラクターが大好きです。 実際は面倒極まりないですが、そんなこと気にしたらアリアとかだいぶ不味いからね。 暴力系の上位存在、発砲系女子だから。 ・・・・・・流れ弾でなんで死人がでないのだろうか。 ・オリジナル女主人公は殺人鬼。 そしてチート気味なスペック ・イ・ウーが好きな人はおすすめ ・妹ポジションな理子が愛おしい 比弾のアリア クロスオーバー:俺ガイル、緋弾のアリア 中学生活で数々の黒歴史を作り出してしまった比企谷八幡は、同じ学校の生徒と同じ学校にならないよう武偵高の探偵科に入ろうとした。 しかし、八幡の親父の勘違いのせいで強襲科で過ごすことになってしまった。 比企谷が高2年まで何が何でも生き残って探偵科に行くと心に決めて必死に生きていく話。 俺ガイル成分が2でアリア成分が8のクロスオーバー作品です。 俺ガイルヒロインズが好きな凡夫としてはもう少し登場して欲しいけど、レキがなんか知らんが八幡になついているので満足です。 最近になって雪ノ下さんが護衛対象として登場したのもGood! ところでアリアの出番はまだ? そして5ヶ月ほど更新されていないけど大丈夫か!? 八幡が活躍するSSが読みたい方はこちらの記事もどうぞ。。 緋弾のアリア・AAのおすすめSS・二次小説ランキング• 緋弾のアリア・AAの楽しみ方 緋弾のアリア・AAの楽しみ方について書いていきます。 先に結論を3行で書いておくと、• 頑張って20巻以上あるけどラノベ、緋弾のアリアを読め• どんな世界観なのか知りたいならアニメ緋弾のアリアAAを視聴しなさい• 緋弾のアリアはハーレムもの。 AAは百合ものな高火力アクション.

次の